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不登校の親たちが詠んだ川柳が胸に刺さる!大賞作品に込められた想いとは

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川柳・俳句・短歌・詩
川柳
報道発表
プレスリリースより

不登校の子を持つ親や家族の想いを五・七・五に込めた「不登校川柳」の受賞作品が発表された。ウェブメディア「不登校オンライン」が実施したこのコンテストには、親・家族・親戚など「不登校の本人以外」の視点で寄せられた228句の中から、大賞1句、優秀賞1句、佳作33句が選出された。

大賞に輝いたのは「何大事 子供のいのち それだけだ」(ペンネーム:西瓜大好き/母親)という作品だ。作者は子どもが完全不登校となり精神的に崩壊しかけた経験から、「子供が生きてくれること」が最も大切だと気づいたという。この想いは多くの親の心に響くものだろう。

優秀賞の「良かれより マイナスならぬと 口つぐむ」(ペンネーム:たかとも/母親)は、親としての葛藤を見事に表現している。良かれと思って言った言葉が逆効果になることを経験し、時には黙ることの大切さを学んだ親の姿が浮かび上がる。

佳作には「行き渋り 我も休んで 添い寝する」「不登校 時々家で 親孝行」「ひきこもり 見えない仲間 異国にも」など、日常の中で感じる親の複雑な心情や、不登校の子どもとの関係性を巧みに詠んだ作品が並んだ。

これらの川柳からは、不登校の子を持つ親たちが日々直面する悩みや葛藤、そして子どもへの深い愛情が伝わってくる。「正解のない」子育ての中で、ただ寄り添い続ける親の姿勢が、五・七・五という短い言葉の中に凝縮されている。

「不登校オンライン」の編集部は、これらの作品を「親として、家族として、子どもを支えようとする日々の中で揺れ動いた"心の記録"そのもの」と評している。不登校の子を見守る家族に絶対の正解はないが、「生きていてくれればそれでいい」という想いこそが、最も大切な答えなのかもしれない。

この「不登校川柳」の取り組みは、同じ悩みを抱える親たちに共感と励ましを与えるとともに、社会全体に不登校への理解を深める機会を提供している。不登校は子ども自身の問題だけでなく、家族全体で向き合う課題であることを、これらの川柳は静かに、しかし力強く訴えかけているのだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000114.000041906.html