世界的ベストセラー作家スティーヴン・キングが、作家生活50周年を迎えた記念すべき新作『フェアリー・テイル』が4月25日に発売される。文藝春秋から上下巻セットで刊行されるこの作品は、キングファンだけでなく、ファンタジー小説愛好者にも注目の一冊となりそうだ。

『フェアリー・テイル』は、コロナ禍という暗い時代に、人々を元気づけたいというキングの思いから生まれた物語だ。主人公の少年が、不気味な屋敷に住む老人と出会い、やがて「エンピス」と呼ばれる異世界へと冒険の旅に出る。二つの月が輝く夜空、罌粟の花が咲き誇る風景、呪いに毒された王宮など、キングならではの奇想天外な世界観が展開される。

本作は、キングの代表作『IT』以来24年ぶりに大判のA5サイズで刊行される。装画は『IT』と同じく藤田新策氏が手掛け、キングファンにはたまらない仕様となっている。また、電子書籍版では無料のガイドブックも配信中で、作品の一部を試し読みできるほか、編集者による読みどころ解説も収録されている。

さらに、キングの犯罪小説『ビリー・サマーズ』が日本推理作家協会賞の翻訳部門候補に選ばれており、受賞すればエドガー賞との二冠達成という快挙も期待される。

ホラーの巨匠として知られるキングだが、今回の『フェアリー・テイル』では異世界ファンタジーに挑戦。その奇抜な発想力と圧倒的な物語構築力で、読者を新たな冒険の世界へと誘う。4月25日の発売を心待ちにしている読者も多いだろう。キングの50年に及ぶ作家生活の集大成とも言える本作は、間違いなく2023年の文学界を賑わせる大作となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000641.000043732.html