村上春樹の新作『街とその不確かな壁』文庫化!40年の時を経て紡がれる幻想と現実の物語


世界的な人気作家、村上春樹の最新長編小説『街とその不確かな壁』(上・下)が、4月23日に新潮文庫から発売された。本作は、村上文学の原点とも言える「街」をテーマに、40年の歳月を経て新たに紡がれた渾身の物語だ。
村上春樹は1980年に中編小説「街と、その不確かな壁」を発表し、1985年にはその主題を発展させた『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』で谷崎潤一郎賞を受賞。今回の『街とその不確かな壁』は、その文学的原点に立ち戻り、新たな視点で描かれた作品となっている。
文庫化に際し、村上春樹本人からのメッセージも到着。「小説を書くという作業は僕にとって、自分自身を洗い直すための大事なプロセスでもあります」と語り、読者の期待を高めている。
本作のカバー装画には、インドの絵本『The Night Life of Trees』から「まもってくれる木」と「ドゥーマルの木」が採用された。幻想と現実を往還する物語への入り口として、美しく神秘的な絵が読者を惹きつける。
海外でも注目を集める本作は、すでに18の国と地域で翻訳出版されている。アメリカではニューヨーク・タイムズのベストセラーリストにランクインし、フランスでも業界誌のベストセラーリストで1位を獲得するなど、世界中で高い評価を得ている。
さらに、関連作『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』も再注目されており、全国の書店で新しい帯をつけて展開される予定だ。村上春樹ファンにとっては、新旧の作品を比較しながら読む楽しみも広がりそうだ。
4月は村上春樹作品が目白押しで、NHKドラマ「地震のあとで」の放送や、「新潮」5月号への新作掲載、NHK Eテレでの『ねじまき鳥クロニクル』特集など、様々なメディアで村上ワールドを堪能できる。
幻想と現実の境界を行き来する村上春樹の新たな物語。『街とその不確かな壁』は、長年のファンはもちろん、初めて村上作品に触れる読者にとっても、魅力的な一冊となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002049.000047877.html