中学生を守る!東京都北区が闇バイト対策ゲームを導入


近年、若者を狙う「闇バイト」が深刻な社会問題となっている。特殊詐欺被害額が過去最高の721億円に達し、逮捕者の8割が10代・20代という驚くべき実態が明らかになった。さらに、中学生の逮捕者も出始めており、事態は予想以上に深刻化している。
こうした状況を受け、東京都北区が画期的な対策に乗り出した。慶應義塾大学発のスタートアップ企業、株式会社Classroom Adventureと連携し、全国の公立中学校で初となる闇バイト対策ゲーム「レイの失踪」を導入するのだ。
「レイの失踪」は、SNSを模したリアルな環境で闇バイトの危険性を疑似体験できる教育プログラムだ。失踪した友人「レイ」のSNSを探索しながら、闇バイトに勧誘され、抜け出せなくなる過程を体験。「狙われない」「騙されない」「ハマらない」といった重要なスキルを楽しみながら学べる。
北区では、令和7年5月から区内の中学3年生を対象に試験的導入を開始。さらに、区立中学校1校をモデル校として3年生全員を対象とした授業も実施する予定だ。この取り組みは、若年層の犯罪加担防止に向けた官民連携による先進的なモデルケースとして注目を集めている。
北区のやまだ加奈子区長は「子どもの幸せNo.1を掲げる北区として、インターネットリテラシー向上は重要な課題。若い人たちの力と連携し、実践的に対応することが最も効果的だと考えます」とコメント。闇バイト問題から子どもたちを守る決意を示した。
すでに全国30以上の学校で導入され、体験者の98%が「闇バイトへの知識が深まった」と回答している「レイの失踪」。この画期的なプログラムが、若者を犯罪から守る新たな希望となるか、今後の展開に注目が集まっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000150683.html