インドネシア・バリ島にある「サカ美術館」が、フランスの権威ある「ヴェルサイユ賞」において「世界で最も美しい美術館 2025」の一つに選出された。この栄誉は、世界中からわずか7つの施設のみに与えられる特別なものだ。

サカ美術館は、アヤナ バリの緑豊かな環境に位置し、バリの文化と自然を見事に融合させた建築美で知られている。ヴェルサイユ賞は、知的な持続可能性と文化表現において優れた建築を表彰する国際的なアワードだ。今回の受賞は、サカ美術館の卓越した内外装デザインと、来館者に提供する意義深い体験が高く評価されたことを示している。

サカ美術館のディレクター、ジュディス・E・ボスナックは、「この受賞は、私たちのチーム全体の創意工夫が評価されたことを示しています。持続可能で誰もがアクセスでき、最先端の文化学習の場の重要性を改めて示すものです」と語った。

美術館では、バリの精神性やエコロジーの知恵を紹介する新たな展示も行われている。「カサンガ：ニュピ展」では、バリの神聖な「静寂の日」を五感で体感できるインスタレーションを展開。「スバック：バリの古代水利秩序」では、ユネスコ世界遺産にも登録されている水田灌漑システムの仕組みを紹介している。

サカ美術館は、単なる展示施設にとどまらず、バリの文化を地域および国際レベルで育み、発信していく拠点としての役割を果たしている。展示やセミナー、学習センターを通じて、文化への関心を喚起し、思慮深い対話を促進することを目指している。

この世界的な評価は、サカ美術館が持続可能な文化発展と建築分野におけるリーダー的存在であることを裏付けるものだ。バリ島を訪れる際は、ぜひこの「世界で最も美しい美術館」を訪れ、バリの魅力を新たな視点から発見してみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000047329.html