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次世代クリーン燃料の実用化へ大きな一歩!トリシマが液化アンモニアポンプの実液試験に成功

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報道発表
プレスリリースより

カーボンニュートラル社会の実現に向けて、次世代クリーン燃料として注目を集める燃料アンモニア。その普及に向けた取り組みが着実に進む中、ポンプ専業メーカーの株式会社酉島製作所(トリシマ)が、燃料アンモニアの大規模供給に不可欠な技術開発で大きな前進を遂げた。

トリシマは、新たに開発した商用サイズのアンモニアポンプを用いて、実際の液化アンモニアによる運転試験を実施。その結果、想定通りの性能を確認することに成功した。この試験で確認された流量は、4万トン規模のタンクでのアンモニア払出量に相当するという。

開発されたポンプは、没液型インタンクポンプと呼ばれるもので、使用中だけでなくメンテナンス時におけるアンモニアの拡散も最小限に抑える構造を採用。安全性への配慮を最重視し、貯蔵タンクからポンプを引き上げる際に漏れ出すアンモニアガスの量を極限まで低減する工夫が施されている。

さらに、トリシマが排水ポンプで培った技術を応用し、貯蔵タンク底部の液を極力残さず吸い上げられる高い吸込性能も実現。これにより、大容量化・大流量化が求められる燃料アンモニアの供給設備に対応可能な技術であることが実証された。

今回の成功を受け、トリシマは本技術を核として、国内外の燃料アンモニア関連プロジェクトへの提案活動を積極的に展開していく方針だ。同社は、顧客のニーズや現場条件に即したソリューションを柔軟に提供し、次世代クリーンエネルギーの普及とカーボンニュートラル社会の実現に貢献することを目指している。

1919年創業のトリシマは、上下水道施設や発電所、海水淡水化など向けの大型・高圧ポンプに強みを持つ。世界100ヶ国以上にポンプを納入してきた実績を持ち、「安心・安全な社会の構築」と「省エネ」に貢献する「社会に欠かせない企業」を目指している。

燃料アンモニアの実用化に向けた取り組みが加速する中、トリシマの技術開発は、クリーンエネルギー時代への扉を開く重要な一歩となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000136252.html