創業1年で世界の舞台へ!日本発のバイオテック企業が150億円賞金レースで快挙


バイオテクノロジーの世界で、日本発のスタートアップ企業が快挙を成し遂げた。東京大学の研究成果を基に設立されたTIME TRAVELER株式会社が、世界最大級の抗老化技術コンペティション「Xプライズ ヘルススパン」の準決勝に進出したのだ。
このコンペティションは、米国XPRIZE財団が主催する国際的な科学技術コンテストで、総額約150億円という史上最高額の賞金が用意されている。TIME TRAVELER社は、世界58カ国から参加した600チーム以上の中から選ばれた上位40チームに入り、「Top 40 Milestone Award」として約3,600万円の賞金を獲得した。
TIME TRAVELER社の強みは、抗体や低分子化合物、核酸医薬など多様な手法を駆使した革新的な抗老化技術にある。特に注目すべきは、がん細胞の造腫瘍能に関わる遺伝子や老化を促進する遺伝子の特定、そしてそのメカニズム解析だ。これらの研究を通じて、がん治療薬や抗老化薬の開発を進めている。
さらに、同社は東京大学の濡木研究室と連携し、クライオ電子顕微鏡を用いた高精度な構造解析技術を活用。この技術により、抗体と同等の作用を持つ低分子化合物のデザインにも取り組んでいる。
「Xプライズ ヘルススパン」コンペティションの目標は、人間を10歳若返らせる技術の実現だ。参加者には、50〜80歳の人々の筋肉、認知、免疫機能などを最低10年、目標として20年若返らせる治療法の開発・実証が求められている。
TIME TRAVELER社の挑戦は、日本のバイオテクノロジー業界に新たな希望をもたらしている。創業からわずか1年で世界の舞台に躍り出た同社の今後の展開に、世界中から熱い視線が注がれている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000155065.html