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100年に一人の天才仏師が魅せる、荘厳美の世界 - 大丸京都店で200点超の仏像展開催

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報道発表
瑠璃観音菩薩 松本明慶工房(プレスリリースより)

京都の伝統工芸の粋を集めた一大イベントが、大丸京都店で開催される。「大佛師 松本明慶工房仏像彫刻展」と題された本展では、「100年に一人の天才」と称される現代の名仏師、松本明慶の作品を中心に、200点を超える荘厳な仏像が一堂に会する。

松本明慶は、運慶・快慶の流れを汲む仏師として知られる。その卓越した技術は長男の明観、孫の宗観へと受け継がれ、京都大原野の工房で今も脈々と息づいている。彼らの作品の特徴は、下絵を用いずに一木から彫り出す「一木造り」や、金箔の細い糸で模様を描く「截金細工」など、伝統的な技法を駆使した精緻な仕上がりにある。

展示される作品の中でも特に注目を集めそうなのが、楠から彫り出された「瑠璃観音菩薩」だ。総高63cmのこの像は、慈悲に満ちた表情と優美な立ち姿が印象的で、衣の文様には繊細な截金と淡彩色が施されている。また、背面の光背には緻密に彫り込まれた螺旋文様が広がり、見る者を魅了する。

他にも、プラチナ箔の截金が施された「不動明王」や、希少な白檀を用いた「阿弥陀如来」など、様々な仏像が展示される。さらに、豪快な造形の「鬼『魂』」や、超絶技巧が光る「青竹に蛙」など、仏像以外の作品も見どころだ。

本展では作品の展示販売だけでなく、特別オーダーも受け付ける。寸法や材質、仕上げなど、細かな要望にも対応するという。また、グッズ販売コーナーでは工房オリジナルのTシャツや鞄、白檀のお線香なども購入可能だ。

「大佛師 松本明慶工房仏像彫刻展」は、2025年6月25日から29日まで大丸京都店6階イベントホールで開催される。入場は無料。荘厳な仏像の数々に触れ、日本の伝統工芸の奥深さを体感できる貴重な機会となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003093.000025003.html