現代アートシーンで注目を集める上床加奈の個展「Red」が、2025年6月20日から7月8日まで東京・日本橋のtagboatギャラリーで開催される。1995年鹿児島県生まれの上床は、日本画や浮世絵の影響を受けた独自の表現で、デビュー以来圧倒的な存在感を放ってきた気鋭のアーティストだ。

今回の個展では、「血の赤」をテーマに、生と死、恐怖、愛情、衝動といった人間の根源的な感情を、妖怪や幻獣を通して描き出す。特に注目すべきは、浮世絵の「無惨絵」にインスピレーションを得た新作群。伝統的モチーフを現代的感覚で再解釈し、見る者に複雑な感情と美的体験をもたらす。

展示作品の中でも、「trauma:」「spirit」「九尾」といった大型作品は必見だ。緻密な構図と流麗な描線、艶やかな色彩が織りなす幽玄な世界観は、まさに上床芸術の真骨頂と言えるだろう。

また、本展では新作に加えてジークレー版画も展示販売される。一部作品は事前抽選での販売も行われるため、購入を検討している方は6月10日から16日までの応募期間をお見逃しなく。

さらに、公式サイトでは上床加奈本人へのインタビューも公開中。創作のルーツや影響を受けた作品、今後の展望など、アーティストの内面に迫る貴重な内容となっている。

日本の伝統と現代アートが融合した上床加奈の世界観。妖艶な赤が誘う、妖怪たちの新たな物語を、ぜひ会場で体感してほしい。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000042448.html