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奄美の大地が織りなす新たな染織の世界 - 銀座もとじ代表が挑む「考土 code -奄美-」展

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報道発表
「泥中の布」ロゴ(プレスリリースより)

銀座もとじの代表取締役社長・泉二啓太氏が、「Mikkeキュレーターズ・コンペティション」で特別賞を受賞し、その受賞を機に初のキュレーションとなる特別展「考土 code -奄美-」を開催する。本展は、奄美の伝統織物である大島紬の技術「泥染」の新たな可能性を追求した作品を中心に、6組のアーティストによる奄美をテーマにした作品を展示する意欲的な企画だ。

展覧会のタイトル「考土」には、奄美という地を起点に、人々が暮らしてきた土地に宿る記憶や、そこに根ざした素材、技法、価値観に改めて向き合うという視点が込められている。「code」は、その土地の素材や要素を現代的に紐解くという意味を持つ。

本展の見どころは、泉二氏自身が2年の歳月をかけて奄美の大地を探索し、見出した新たな"ジョウミチャ"(上質な泥)を用いた作品群だ。従来の車輪梅に加え、月桃、椎木、ヒカゲヘゴ、福木など奄美の自生植物と泥を組み合わせた染色実験により、泥染めの新たな可能性を提示している。

参加アーティストには、奄美大島出身の染色家・金井志人氏や、沖縄県宮古島出身の書道家・新城大地郎氏など、地域性を活かした表現を追求するクリエイターが名を連ねる。また、繊維表現者の高須賀活良氏や、民藝の伝統を受け継ぐ染織家・柳晋哉氏など、多彩な背景を持つアーティストたちが奄美という土地をそれぞれの視点で解釈し、作品化している。

会期中には、出展作家やキュレーターによるトークイベントや染めのワークショップも予定されており、来場者が奄美の文化や染織の魅力をより深く体験できる機会も用意されている。

「考土 code -奄美-」展は、2025年6月27日から7月14日まで、東京・四谷のMikke GALLERYにて開催される。伝統と革新が交差する染織の世界を体感できる貴重な機会となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000091730.html