話題沸騰!辻村深月の『この夏の星を見る』が児童文庫化、実写映画化も決定


人気作家・辻村深月の小説『この夏の星を見る』が、角川つばさ文庫から上下巻で刊行された。本作は、新型コロナウイルスの流行下で、オンラインの「スターキャッチコンテスト」に挑む中高生たちの姿を描いた青春小説だ。2025年7月4日には実写映画の公開も控えており、今まさに注目を集めている作品となっている。
角川つばさ文庫版の特徴は、子どもたちが読みやすいように工夫されている点だ。上下巻に分けられ、すべての漢字にルビが振られているため、若い読者でも楽しく読み進められる。さらに、人気イラストレーター・那流氏による美しいイラストが各巻約20点ずつ盛り込まれており、読者の想像力をかき立てる。
物語は、2020年の春、新型コロナウイルスの流行下から始まる。主人公の中学1年生・真宙が、クラスで唯一の男子生徒として理科部に入部したことをきっかけに、「スターキャッチコンテスト」を知る。そして、高校生たちとオンラインでつながりながら、星を探す速さを競うコンテストに挑戦していく。
辻村深月は、『冷たい校舎の時は止まる』でデビューし、『ツナグ』『鍵のない夢を見る』『かがみの孤城』など数々の賞を受賞してきた実力派作家だ。本作でも、コロナ禍という特殊な状況下での若者たちの心の機微を丁寧に描き出している。
角川つばさ文庫は、2009年の創刊以来、子どもたちの「読みたい気持ち」を応援し続けてきた児童文庫レーベルだ。幅広いジャンルの作品を展開し、児童文庫シェアNo.1を誇る。『この夏の星を見る』の刊行は、そんな角川つばさ文庫の魅力を存分に活かした企画といえるだろう。
実写映画の公開を控え、今後さらに注目度が高まることが予想される『この夏の星を見る』。コロナ禍を経験した読者にとっては共感できる部分も多く、世代を超えて楽しめる一冊となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000017034.000007006.html