文学界に新たな才能が登場し、ファンタジー小説ファンの間で大きな話題を呼んでいる。「日本ファンタジーノベル大賞2025」で見事大賞を受賞した明里桜良氏の『ひらりと天狗 神棲まう里の物語』が、このたび待望の発売を迎えた。

本作は、著者の明里氏にとって初めて執筆した小説であり、デビュー作としての注目度も高い。選考委員には、日本を代表する作家陣である恩田陸氏、森見登美彦氏、ヤマザキマリ氏が名を連ね、その評価の高さが期待を集めている。

物語は、平凡な公務員の主人公ひらりが、母の実家で一人暮らしを始めたことをきっかけに、不思議な生き物たちとの交流を通じて自身の特殊な役割に目覚めていく様子を描いている。喋る穴熊や天狗、さらには神様まで登場する奇想天外な展開が、読者を魅了する要素となっている。

選考委員からは、「ファンタジー作品の振り幅の広さ」や「現実の中に潜んでいる幻想性の豊かさ」を評価する声が上がっている。特に、森見登美彦氏は「私なりの好みというか、ファンタジーを書きながら摑んできた感覚というものがあって、それを共有できるように感じた」と絶賛している。

著者の明里桜良氏は1985年愛知県生まれ。「見えない力に書かされているような感覚」で執筆したという本作が、どのような反響を呼ぶのか注目が集まっている。ファンタジー小説ファンはもちろん、新しい才能の登場に期待する文学ファンにとっても、見逃せない一冊となりそうだ。

『ひらりと天狗 神棲まう里の物語』は、新潮社より2025年6月18日に発売。定価は1,980円（税込）。日本の文学シーンに新風を吹き込む本作が、どのような評価を受けるのか、今後の展開が楽しみである。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002173.000047877.html