小学生の「書きたい」に翼を!高橋源一郎氏審査委員長の新文学賞が始動


小学生の創作意欲を後押しする新たな文学賞が誕生した。「ことばの翼 子ども文学賞」と名付けられたこの賞は、作家の高橋源一郎氏を審査委員長に迎え、2025年7月から作品募集を開始する。
この文学賞の最大の特徴は、完成度よりも「書きたい」という衝動そのものに光を当てる点だ。特筆すべきは、未完成作品にも賞を用意した「みかん賞(未完賞)」の存在。10,000字の長編から生まれたばかりの物語の芽まで、あらゆる形態の作品を受け入れる。
審査には文芸界・教育界の第一線で活躍する専門家が集結。高橋氏をはじめ、読書教育のプロフェッショナル笹沼颯太氏、物語創作教育の第一人者澤田英輔氏らが、多角的な視点から子どもたちの表現を評価する。
主催するかまくら国語塾の中本順也代表は、「子どもたちの『書いてみたい』にきちんと応える場所をつくりたい」と語る。物語を書くことは「未来の自分へ宛てた手紙」であり、この文学賞がその手紙を自由に書き上げるための「滑走路」になることを目指している。
本賞には教育行政や地域社会からも大きな期待が寄せられている。鎌倉市教育委員会・葉山町教育委員会の後援を受けているほか、読書教育サービス「Yondemy」や鎌倉のクリエイティブ企業「面白法人カヤック」など、多くの企業・団体・個人から支援を得ている。
応募期間は2025年7月19日から8月31日まで。テーマは自由で、10,000字以内の作品を募集する。大賞には図書カード3万円が贈られ、入賞作品は記念冊子に収録される。結果発表は2025年10月中旬を予定している。
「ことばの翼 子ども文学賞」は、単なる優秀作品の選出の場ではなく、子どもたちの創作意欲を社会全体で支える新しい取り組みとして注目を集めそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000164540.html