中村航選 プロットだけ大賞 第8回 入選 ゼロへの帰還



-第8回-
結果発表

お題ログライン
知り合いではなかった男性3人がルームシェアをすることになり、3人での生活を送る中でそれぞれの生き方を見つける話。
入 選

「ゼロへの帰還」
湊(著)
4.3★★★★★
カテゴリ SF ヒューマンドラマ 小説
舞台・世界観
豪華宇宙客船でヴァンは、船で自分と顔立ちが似ている青年、透と出会う。そんな中で客船は原因不明の事故に。生き残った三人は、突如航路を変えた客船で生活をする中で、原因を探る事になる。
登場人物 ヴァン(17)
男性。常に前向き。考えごとをする時に指をクルクル回す癖がある。

「いつだって誰だって人はやり直せる」
透(17)
男性。ヴァンに顔立ちがそっくりな青年。

「人間にスペアは存在しない」
セディス(17)
男性。ヴァンが暴漢に襲われそうな時に助ける。正義感が強い。

「誰かを助ける時は理由はいらない」
ストーリー
第1章
ヴァンは豪華宇宙客船で、自分そっくりな青年、透と出会う。難癖をつけられ暴漢に襲われそうな時に、セディスに助けられる。そんななか、驚いた事に、客船が原因不明の事故になり、三人だけが生き残る。
第2章
客船で共同生活を余儀なくされる三人。奇妙な事に、ヴァン、透、セディスは細かな癖や、筆跡が同じだった。更に驚いた事に、セディスは幼少期に事故に遭っていて、容姿を整形していた。
第3章
容姿はヴァンの子供の時の写真と瓜二つであったと。不時着した場所にあった研究施設を調査する中で、「メトセラ計画」を知り、また自分たち三人が、生物兵器の為のクローンである事を知る。
第4章
客船の事故は、人為的なもので犯人は自死を選んだ事も知る。計画を抹消する為に。煩悶する中で、研究施設を破壊しデータを改竄した三人は、新しい自分たちの生き方を模索する事を誓う。
中村先生からの一言コメント

「ゼロへの帰還」は、驚きに満ちていた。自分たちを取り囲む現実を、読者と一緒に知っていくという構造が良いのと、ルームシェア=船に閉じ込められる、という拡大解釈も面白かった。
※中村先生の大賞選評は
2025年夏号にて掲載中です
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