広島の戦後80年を植物の視点で振り返る特別展「ひろしま みどりとりどり」開催
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東京・表参道のYUGEN Galleryにて、戦後80年を記念した特別企画展「ひろしま みどりとりどり」が2025年8月1日から17日まで開催される。本展では、広島の植物に焦点を当てた4名のアーティストの作品を通じて、戦後80年間の歩みを新たな視点から振り返る。
展示では、徳本萌子、渡辺真悠、高松明日香、有田大貴の4名が新作を含む作品を発表。原爆投下後「75年は草木も生えない」と言われた広島が、今や緑豊かな街に変貌を遂げた過程を、それぞれのアーティストが独自の視点で表現する。
徳本萌子は、広島市民の協力を得て収集した葉っぱを縫い合わせた「渡り鳥の地図」を展示。渡辺真悠は、広島で撮影した植物の写真を用いたコラージュ作品と、倒木したアメリカサイカチを題材にした映像インスタレーションを発表する。高松明日香は、戦後間もない広島の幼木や、かつての瀬戸内の除虫菊畑を描いた作品を展示。有田大貴は、「黒い雨」をテーマにした新作を発表する。
会期中には、キュレーターによるギャラリートークや、オンラインでのトークイベント「植物から考える、1945年8月との距離感」も開催予定。美術作家の菅亮平氏をモデレーターに迎え、出展作家4名とともに、戦後80年という時間と空間の変化について議論を行う。
本展は、戦後80年という節目に、植物という身近な視点から広島の歴史を見つめ直す貴重な機会となる。現代アートを通じて、戦争の記憶と平和への願いを新たな形で継承する試みとして注目を集めそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000475.000074187.html