幕末・明治の浮世絵の傑作が集結!北斎館で「知られざる秀逸コレクション」展が開催中
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長野県小布施町の北斎館で、創立50周年を記念した特別展「知られざる秀逸コレクション」が開催されている。本展では、足立区立郷土博物館が所蔵する1000点を超える浮世絵版画コレクションから厳選された作品が展示されており、浮世絵ファンにとって見逃せない内容となっている。
展覧会は全4期に分けて開催され、現在は第3期「歌川派の全盛」(8月2日〜8月31日)が進行中だ。幕末から明治にかけての浮世絵の変遷を一望できる貴重な機会となっている。
第3期では、歌川派の名作が多数展示されている。三代歌川豊国の「隅田乃蛍狩」は、夏の風物詩である蛍狩りの様子を生き生きと描いた作品だ。また、武者絵で人気を博した歌川国芳の「大江山酒呑童子退治の図」も見どころの一つである。
特に注目すべきは、風景画の名手・歌川広重の「名所江戸百景」シリーズだ。本展では36図が展示され、「亀戸梅屋舗」や「深川洲崎十万坪」など、広重独特の構図と色彩感覚が堪能できる。「大はしあたけの夕立」では、画面全体を覆う雨の表現に広重の技巧の冴えが感じられる。
第4期「明治から昭和へ」(9月6日〜10月5日)では、月岡芳年や小林清親、川瀬巴水といった明治以降の絵師たちの作品が展示される。特に小林清親の作品群は、江戸から東京へと変わりゆく街並みを光と影で表現した点が特徴的だ。
本展の魅力は、人気作品から希少な作品まで幅広く鑑賞できる点にある。美人画、役者絵、風景画、戯画など、テーマも多岐にわたっており、浮世絵の奥深さを体感できるだろう。
入館料は大人1,500円、大学生・高校生700円、小中学生500円。リピーター割引もあるので、複数回訪れる価値は十分にある。浮世絵の魅力に触れたい方、日本美術の歴史に興味がある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000116693.html