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ウクライナ難民、日本の老舗食品企業で新たな一歩!多様性推進と社会貢献の好例に

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報道発表
プレスリリースより

日本の食品業界大手、株式会社中島董商店が、ウクライナ出身の難民人材を総合職として採用したことが明らかになった。この採用は、NPO法人WELgeeの支援を受けて実現したもので、企業の多様性推進と社会課題解決の両立を示す注目すべき事例となっている。

採用されたのは、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて日本に避難してきたIさん。来日後、アルバイトをしながら大学で経営学や日本語を学んできた。中島董商店での採用に至るまでには、WELgeeによる就職活動支援や、同社でのお試し雇用期間を経ている。

中島董商店の人事担当者は、「当初は支援的な意味合いでの取り組みだったが、実際にお会いした方々のスキルや意欲の高さに触れ、通常の採用と同じ視点で向き合うようになった」と語る。Iさんについては、日本文化への理解や誠実さ、自己成長への姿勢が高く評価されたという。

WELgeeの担当者は、「今回の採用は、企業の人事戦略として多様性を推進しつつ、同時に社会課題の解決にも貢献する、非常に意義ある事例となった」とコメント。ウクライナ侵攻から3年以上が経過し、日本で自立を目指す若者たちにとって、大きな励みになるとの見方を示している。

中島董商店は、キユーピーやアヲハタのブランド創業会社として知られる老舗企業。食品事業を中心に、ワイン事業、ホスピタリティー事業、アセット事業など幅広く展開している。今回の採用を通じて、「多様なバックグラウンドを持つ人材が力を発揮し、ともに成長できる組織づくり」を進めていく姿勢を示した。

難民人材の採用は、企業にとって新たな視点や多様性をもたらす可能性がある一方で、言語や文化の壁など課題も少なくない。しかし、中島董商店の事例は、適切な支援と企業の前向きな姿勢があれば、そうした課題を乗り越えられることを示している。

今後、日本社会の高齢化や労働力不足が進む中、難民人材の活用は企業の競争力強化と社会貢献の両面で重要性を増すことが予想される。WELgeeをはじめとする支援団体の取り組みと、中島董商店のような先進的な企業の事例が、他の企業にも波及していくことが期待される。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000032891.html