アートの力で障がいの壁を越える。そんな画期的なプロジェクト「ONEART（ワンアート）」が、全国の福祉施設からの参加者を募集している。一般財団法人ゆめいくが主催するこのプロジェクトは、重度障がいを持つ子どもたちの表現を、プロのアーティストが受け取り、一つの作品として完成させる取り組みだ。

ONEARTの特徴は、子どもたちの「個性」に焦点を当てていること。障がいのある子どもたちが自分のペースで表現できる環境を提供し、その表現をアーティストが丁寧に受け取って作品に仕上げる。完成した作品は全国各地で開催される展覧会で発表され、企業や個人にレンタル・購入されることもある。さらに、その収益の一部は奨学金として作品を描いた子どものご家庭に届けられるという、まさに「つながるアート」「支え合うアート」を実現している。

参加対象となるのは、全国のデイサービス、福祉施設、支援学校などで、18歳以下の重度障がいのある子どもたちだ。参加費は無料で、施設内でのアート活動を受け入れることが条件となる。実際の制作では、プロのアーティスト・けみ芥見氏が訪問し、約10分間のワークショップを行う。

2025年度の予定では、神戸、名古屋、札幌、仙台、東京と、全国各地で展覧会の開催が計画されている。ONEARTは「アートに障がいはない」という理念のもと、子どもたちの描くどんな線や色、形も全て「表現」として受け止め、社会とつなげていく。この活動を通じて、誰もが参加できる社会の実現を目指している。

障がいのある子どもたちの才能を開花させ、社会とつながるきっかけを作る「ONEART」。このユニークなプロジェクトに興味を持った施設関係者は、ぜひ参加を検討してみてはいかがだろうか。アートの力で、子どもたちの未来が広がることを期待したい。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000162486.html