建設DXの革命!3次元パラメトリック設計で設計業務が劇的に効率化
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建設業界に新たな風が吹き込んでいる。株式会社ラグロフ設計工房が、パラメトリックモデルを活用した3次元設計技術による自動設計システムを開始したのだ。この革新的な技術は、建設プロジェクトの調査・設計から施工、維持管理に至るまでの各段階でのデータ連携を強化し、業界全体の生産性向上に大きく貢献すると期待されている。
この新システムがもたらす変革は5つある。まず、「フロントローディング」により、設計の初期段階から3次元モデルを活用することで、手戻りやヒューマンエラーを防ぐ。次に、「半自動設計」によって、基本的なパラメータを入力するだけで、3次元モデルの構築から数量の自動算出まで一連の作業を自動化。さらに、「3次元シミュレーション」で、地形データと設計モデルを組み合わせ、高精度な設計検討とコスト最適化をリアルタイムで行える。
また、設計基準に沿った自動処理により、設計者の経験やスキルに左右されない高品質な設計が可能になる。そして、3次元モデルから2次元図面を自動生成する機能により、図面作成作業が数時間から数分へと劇的に短縮される。
この技術は、建設コンサルタントやディベロッパー、電力会社、鉄道会社など、幅広い分野で活用が期待される。特に、砂防や河川、防災、農業土木分野での計画・設計・リスク評価業務に大きく貢献するだろう。
ラグロフ設計工房の吉川諒大氏は、令和7年度砂防学会研究発表会で本技術について発表し、若手優秀発表者に選出された。これは、2年間の開発と試行錯誤の成果が認められたものだ。
建設業界のデジタル化が進む中、この3次元パラメトリック設計技術は、現在の2次元主体の業務プロセスと将来の完全3D化をつなぐ「架け橋」となる。今後、関連技術との連携を深め、安全で持続可能な国土利用の実現に向けて、さらなる進化が期待される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000166802.html