映画界の巨匠、黒澤明監督の全作品を網羅したオリジナル映画ポスター集が、ついに世に出ることとなった。株式会社トゥーヴァージンズが2025年8月27日に発売する『黒澤明 オリジナル映画ポスター・コレクション』は、黒澤ファンにとって待望の一冊となりそうだ。

本書の最大の特徴は、黒澤監督のデビュー作『姿三四郎』から遺作『まあだだよ』まで、全30作品の公開当時のポスターを一挙に収録していることだ。B4判の大迫力で再現された『羅生門』『七人の侍』『用心棒』などの名作ポスターは、当時の観客が感じた興奮を現代に蘇らせる。

さらに注目すべきは、これまで幻とされてきた『姿三四郎』の初公開版ポスターや、『七人の侍』『用心棒』などの初公開時大型ポスターも掲載されていることだ。国内外のコレクターの協力により、総掲載数は300点以上に及ぶという。

本書は単なるポスター集にとどまらない。プレスシートやロビーカードなどの貴重な宣材も多数収録され、当時の宣伝文句から黒澤作品の受け止められ方を知ることができる。また、全てのテキストが日英併記されているため、海外の黒澤ファンへのギフトとしても最適だ。

さらに、『七人の侍』『野良犬』『蜘蛛巣城』『用心棒』『赤ひげ』のB4サイズポスター5枚が特典として付属。これらは部屋に飾って楽しむこともできるだろう。

編著者の井上由一氏は、長年映画業界に携わりながら、国内外の映画ポスターを収集してきたコレクターでもある。その経験と知識が、本書の価値をさらに高めている。

『黒澤明 オリジナル映画ポスター・コレクション』は、映画史に残る巨匠の足跡を視覚的に辿る貴重な資料となるだろう。黒澤明ファンはもちろん、映画ポスターや日本映画史に興味がある人にとっても、見逃せない一冊となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000054993.html