公募/コンテスト/コンペ情報なら「Koubo」

話題沸騰!梅田蔦屋書店が独自の文学賞「河出真美賞」を創設、第1回受賞作は新人作家のデビュー短編集

タグ
報道発表
プレスリリースより

大阪の梅田蔦屋書店で文学コンシェルジュを務める河出真美氏が、独自の文学賞「河出真美賞」を創設し、第1回の受賞作を決定した。この新しい試みは、芥川賞・直木賞が27年ぶりに「該当作なし」となった2025年の文学界に新たな風を吹き込んでいる。

河出真美賞は、過去半年間に出会った文学作品の中から、新作・旧作を問わず「本当に読んでほしい本」を選出する個人文学賞だ。第1回の受賞作に選ばれたのは、新人作家・灰谷魚氏のデビュー短編集『レモネードに彗星』(KADOKAWA刊)。2025年7月に刊行されたばかりの本作は、不思議な出来事や新鮮な感覚で描かれた小説が収録されており、河出氏は「他のどこでも読んだことのない、新しい感覚で書かれた小説」と絶賛している。

この賞の特徴は、大手出版社の新刊だけでなく、埋もれた名作や独立系出版社の作品にもスポットライトを当てる可能性がある点だ。河出氏は「今まで売るチャンスのなかった旧作も対象にしたい」と語っており、多様な文学作品の発掘と紹介を目指している。

梅田蔦屋書店では、8月9日から「河出真美賞」の特設売場を設け、受賞作『レモネードに彗星』を大々的に展開する。今後は年2回、7月と1月に受賞作を発表する予定だ。

この新しい文学賞の誕生は、書店業界にも影響を与えそうだ。高知県のTSUTAYA中万々店では、店員による個人文学賞「山中賞」の受賞作が芥川賞・直木賞の受賞作よりも売れるという実績がある。河出真美賞も同様の効果を生み出し、文学作品の新たな販売促進策となる可能性がある。

文学界に新たな活力を吹き込む「河出真美賞」。今後どのような作品が選ばれ、どのような反響を呼ぶのか、注目が集まっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001736.000009848.html