京都の中心部に位置する「node hotel」で、写真家・渡部さとるの個展「inception」が開催される。2025年8月14日から9月14日までの約1ヶ月間、ホテル1階のギャラリースペースが幻想的な写真作品で彩られる。

本展では、渡部の初期の銀塩作品から、2024年に出版予定の写真集「inception」までの作品30点以上が展示される。特筆すべきは、すべての写真がアウトオブフォーカスという独特の手法で撮影されていることだ。これは、パンデミック期間中に偶然発見された技法で、「温度」を捉えるという新しい写真表現を生み出した。

渡部は「inception」について、「私たちがいつかどこかで見た、夢の中の風景だ」と語る。焦点の合っていない写真が、かえって温かさや感情を伝えるという逆説的な魅力が、多くの観客の心を捉えている。

展覧会初日の8月14日には、映画プロデューサーの石井朋彦氏を迎えてトークショーも開催される。写真と映画、二つの視覚芸術の対話は、新たな創造の「はじまり」を予感させる。

会場となる「node hotel」は、「アートコレクターの住まい」をコンセプトにした、アートと暮らしが融合する空間。全25室に世界中から集められたアート作品が飾られ、日常の中でアートを身近に感じられる贅沢な体験を提供している。

入場は無料で、展示作品はすべて購入可能。アート愛好家はもちろん、写真や夢の世界に興味がある方にとって、見逃せない機会となりそうだ。京都観光の際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000053249.html