日本の工芸・古美術を世界へ!東京美術倶楽部が次世代プロデューサー育成プロジェクトを始動
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日本の伝統工芸と古美術の魅力を世界に発信する新たな取り組みが始まった。東京美術倶楽部が、文化庁と日本芸術文化振興会の委託を受け、「KOGEI Art プロデューサー」実践的育成プロジェクトをスタートさせた。
このプロジェクトは、日本の工芸・古美術の価値を海外に発信し、流通させるプロデューサー人材の育成を目指している。近年、日本の伝統工芸は国内市場の縮小や担い手不足など、さまざまな課題に直面している。そこで、120年の歴史を持つ東京美術倶楽部が、その豊富な知見とネットワークを活かし、新たな人材育成に乗り出した。
プロジェクトの一環として、2025年11月15日から18日まで、京都の名勝・渉成園で展覧会「工+藝」京都2025が開催される。この展覧会では、46名の現代工芸作家による選りすぐりの新作が展示される予定だ。歴史的な庭園という趣深い空間で、日本の美意識や自然観を背景に、工芸作品の真髄に触れられる貴重な機会となる。
さらに注目すべきは、11月中旬から始まる育成プログラムの参加者募集だ。美術商やキュレーター、デザイン、ファッション、建築業界で活躍する人々など、日本の工芸文化の価値を世界に伝える意欲を持つ人材を広く求めている。選ばれた10名は、2026年4月から約2年間、東京美術倶楽部で実践的な育成プログラムを受講することができる。
このプロジェクトを通じて、日本の伝統工芸が持つ価値が現代に蘇り、世界に示されることが期待される。千年以上の歴史を持つ日本の"手わざ"が、新たな形で国際的に評価され、持続可能な文化経済圏の形成につながることだろう。日本の工芸・古美術ファンはもちろん、文化や芸術に関心のある人々にとって、今後の展開が楽しみな取り組みと言える。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000108545.html