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奈良の歴史と芸術が融合!「文化村AIR」が新進気鋭のアーティストを招聘

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報道発表

奈良県が推進する「なら歴史芸術文化村滞在アーティスト誘致交流事業(文化村AIR)」の令和7年度滞在アーティストが決定した。この取り組みは、アートを通じて社会をつなぎ、文化芸術への関心を高めることを目的としている。

今回選ばれたのは、東京都在住の早崎真奈美氏。京都市立芸術大学美術学部日本画科を卒業後、ロンドン芸術大学でも学んだ経歴を持つ。早崎氏は自然科学史と人間社会の関係性、生物の生態系に着目し、「生と死」「善と悪」「美と醜」などの二項対立を通して人間の本質を問い直す作品を制作している。

文化村での活動では、奈良の古墳や山の辺の道など、自然と人の営みが交差する風景をリサーチし、墨と切り絵を組み合わせた新たなインスタレーションを発表する予定だ。また、地域の子どもや学生を対象とした墨や影絵のワークショップも計画されている。

滞在制作期間は2025年11月4日から12月5日まで。成果発表展は同年12月6日から21日まで、なら歴史芸術文化村芸術文化体験棟3Fスタジオ301・302ほかで開催される。

早崎氏の作品は、紙を用いたインスタレーションが特徴的だ。切り出した紙片は平面的でありながら、空間に配置されることで影を落とし、二次元と三次元の間を揺らぐ存在となる。この表現方法は、分断されたはずの対立項が実は明確な境界を持たず、共存・交差しているという彼女のテーマを象徴している。

「文化村AIR」の取り組みは、奈良の豊かな歴史・芸術・文化を体験し、地域との交流を深めながら、新しい視点と切り口で作品制作を行うことを目指している。早崎氏の滞在制作を通じて、奈良の文化と現代アートがどのように融合し、新たな表現を生み出すのか、大いに期待が高まる。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000315.000142065.html