世界的な陶磁器メーカー、ノリタケ株式会社が、2025年9月に開催される「London Design Festival」に参加することが発表された。注目を集めているのは、英国の著名デザイナー、フェイ・トゥーグッド氏とのコラボレーション作品「ROSE by Faye Toogood」だ。

この限定コレクションは、トゥーグッド氏の自宅の庭にインスピレーションを得たもので、ピンクとグリーンの色彩が朝焼けのイングリッシュガーデンを彷彿とさせる。ノリタケの伝統的な技術とトゥーグッド氏の現代的な感性が融合した、まさに日英のクラフトマンシップの結晶と言えるだろう。

コレクションは、トゥーグッド氏が直接手描きしたサイン入りの一点物17点と、ノリタケが再現した限定品111点で構成されている。これらの作品は、トゥーグッド氏のスタジオで開催される「Toogood Open House」イベントで展示される予定だ。

フェイ・トゥーグッド氏は、ジャンルを超えて活躍する多才なデザイナーとして知られている。家具、空間、衣服、生活用品など、幅広い分野で独自の美意識を体現し、タイムレスな作品を生み出してきた。その作品は世界各地の有名美術館にも収蔵されており、デザイン界で高い評価を得ている。

今回のコラボレーションは、ノリタケの新しいシグネチャーコレクション「Noritake Design Collection」の一環として展開される。このコレクションは、世界的なデザイナーとのコラボレーションによって、ノリタケの技術と創造性を新たな形で表現することを目指している。

「London Design Festival」は、2003年に創設された世界的なデザインの祭典だ。ロンドン市内の400カ所以上で展示やイベントが行われ、デザインの力や創造性を社会に問いかける場となっている。ノリタケとトゥーグッド氏のコラボレーション作品が、このフェスティバルでどのような反響を呼ぶのか、業界内外から注目が集まっている。

日本の伝統工芸と現代デザインの融合、そして国際的なコラボレーションという観点から、この「ROSE by Faye Toogood」は、デザイン愛好家だけでなく、幅広い層の関心を集めそうだ。ロンドンの地で、日本のクラフトマンシップがどのように評価されるのか、その成果に期待が高まる。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000080321.html