ふるさと納税の入門者向けサイト「はじめてのふるさと納税」が開催した「ふるさと納税コンテスト2025」の結果が発表された。全国から寄せられた1,919点もの作品の中から、8つの入選作品が選ばれ、その頂点に輝いたのは「パパ納め ママが選んで ボク食べる」というユーモア溢れる一句だ。

この川柳は、ふるさと納税を通じて生まれる家族の姿を見事に描き出している。父親の納税、母親の返礼品選び、そして子どもがその恩恵を受けるという、現代の家庭におけるふるさと納税の役割を巧みに表現している。審査員からは「うちも同じだ」と共感の声が上がり、制度が家族の笑顔を生み出す存在になっていることを実感させる作品として高く評価された。

優秀賞に選ばれた作品も興味深い。「冷凍庫 寄附で埋まりし 地図の味」は、返礼品の豊富さと地域とのつながりを表現。「納税も 明るくなれる この制度」は、ふるさと納税が社会に根付いた証左として注目を集めた。

特別賞には、「お礼状 知らぬふるさと 近くなる」「父になり 子育て支援に チェック入れ」など、ふるさと納税を通じた心の交流や社会貢献の側面を捉えた作品が選ばれている。

審査員の総評では、ふるさと納税が単なる節税や返礼品の受け取りにとどまらず、暮らしの中での楽しみや家族との思い出、さらには社会への参加意識など、多様な形で人々の心に根付いていることが強調された。

今回のコンテストは、ふるさと納税という制度が持つ多面的な魅力を、わずか17音の中に凝縮して表現する試みとして成功を収めた。家族の絆、地域とのつながり、社会貢献への意識など、現代社会における重要なテーマが川柳という伝統的な形式を通じて浮き彫りになった点で、非常に意義深い取り組みだったと言えるだろう。

「はじめてのふるさと納税」は、今後もこのようなユニークな企画を通じて、ふるさと納税の魅力を広く発信していくことが期待される。次回のコンテストでは、さらに多様で創造的な作品が寄せられることだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000219.000098805.html