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千葉の障がい者アート、国際舞台へ!就労支援施設が挑む「インクルーシブアート」の新たな挑戦

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報道発表
▲完成したモニュメント「ち」の前で記念撮影​(プレスリリースより)

千葉県を拠点とする株式会社トミオホールディングスが、障がい者の芸術活動を通じた社会参加を促進する新たな取り組みを開始した。同社が運営する就労継続支援B型施設「アトリエひふみよ」の利用者たちが、2025年に開催される「千葉国際芸術祭2025」のアートプロジェクトに参加することが決定したのだ。

このプロジェクトでは、アーティストの宮本はなえ氏と共に、「アトリエひふみよ」の利用者6名と「トミオワーク源町」の利用者5名が協力して、巨大な「ち」型モニュメントを制作した。完成した作品は、2025年9月19日から11月24日まで、千葉市の「ペリエ千葉」1階フードコート付近で展示される予定だ。

「アトリエひふみよ」は、2025年5月に開設された比較的新しい施設だ。美術大学出身のスタッフを迎え入れ、利用者が自由に創作活動を楽しめる環境を整えている。この取り組みは、従来の就労支援施設が抱える課題、特に利用者の個性を活かす機会の不足を解決することを目指している。

今回のワークショップでは、利用者たちが約4時間にわたって創作活動に没頭した。当初は戸惑いを見せていた参加者も、制作が進むにつれて生き生きと手を動かし始めたという。「好きなだけ好きなものを描けて楽しかった」「また参加したい」といった前向きな感想が寄せられ、アートを通じた自己表現や社会とのつながりに対する意識の変化が見られた。

トミオホールディングスは、この取り組みを通じて、インクルーシブアートの普及と地域連携を強化していく方針だ。今後は、作品の販売や地域での展示会開催など、利用者のアート活動をさらに発展させ、社会との接点を広げていくことを目指している。

障がい者の芸術活動支援は近年注目を集めているが、多くの施設では人員不足や理解不足から、十分な取り組みができていないのが現状だ。そんな中、トミオホールディングスの挑戦は、障がい者の社会参加と自己実現の新たな可能性を示すものとして、大きな期待が寄せられている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000149064.html