大阪のジュエリー業界に新たな風を吹き込む快挙が起こった。株式会社MAJUEの29歳女性ジュエリーデザイナー、大野真珠氏が「第22回大阪ジュエリーデザインコンテスト」で大阪府知事賞（最優秀賞）を受賞したのだ。若手女性起業家として注目を集める大野氏の挑戦が、ついに実を結んだ形となった。

受賞作品「Art Nouveau」は、アール・ヌーヴォー様式にインスピレーションを得た逸品だ。植物のクラシカルな曲線美が目を引くトップデザインと、ヨーロッパの建築美術から着想を得たアームのテクスチャーが特徴的。大阪の職人たちの丁寧な技術があってこそ実現した、まさに「身に着ける美術品」と呼ぶにふさわしい作品となっている。

大野氏は受賞について「大阪で挑戦を始めて2年。地元で認めていただけたことが大きな励みです」とコメント。今後は大阪から世界に向けて、ジュエリーアートの発信を目指すという。

この受賞を機に、大野氏の活動はさらに広がりを見せそうだ。2025年10月5日には東京で個展が開催される予定で、受賞作品も展示される。また、自社HPでは作品制作の裏側を紹介する特設ページも公開中だ。

大野氏は大阪芸術大学工芸学科卒業後、大手ジュエリーメーカーでのデザイン経験を経て独立。2023年には北浜に実店舗をオープンし、1点ものの作品制作や企業とのコラボレーションなど、幅広い活動を展開している。

今回の受賞は、大野氏の「大阪から世界に通じる、"美術作品としてのジュエリー"を届けたい」というビジョンを後押しするものとなった。彼女の今後の活躍に、ジュエリー業界のみならず、アート界からも熱い視線が注がれている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000170108.html