鉄道デザインの国際コンペティション「第13回ブルネル賞」において、JR西日本の2つの豪華列車が栄誉ある賞を受賞した。「WEST EXPRESS 銀河」が優秀賞を、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が奨励賞を獲得し、日本の鉄道デザインの高い水準が世界に認められる結果となった。

「WEST EXPRESS 銀河」は、多様性とカジュアルさ、くつろぎをコンセプトに2020年9月から運行を開始した列車だ。1両ごとに異なるデザインを採用し、幅広い世代や訪日観光客にも西日本各地の魅力を体験してもらえるよう工夫されている。その革新性と品質、そして鉄道デザインの未来への貢献が高く評価され、車両部門で優秀賞を獲得した。

一方、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」は、「美しい日本をホテルが走る」をコンセプトに、上質なサービスと懐かしさを融合させた豪華寝台列車だ。車両デザインの卓越性だけでなく、クルーのホスピタリティや特別な鉄道旅行の再定義に向けた意欲が評価され、奨励賞を受賞。東日本旅客鉄道の「TRAIN SUITE 四季島」、九州旅客鉄道の「36ぷらす3」との共同受賞となった。

ブルネル賞は1985年に創設された権威ある賞で、鉄道に関する優れた建築や車両のデザインを奨励・促進することを目的としている。今回は11年ぶりの開催で、世界中から120点以上の作品が応募された中での受賞となり、日本の鉄道デザインの国際的な評価の高さを示す結果となった。

JR西日本は今回の受賞を受け、「今後もJR西日本グループとして、様々なアイデア・デザインを探求し、心を動かす、未来を動かすサービスを提供してまいります」とコメント。さらなる鉄道サービスの向上と、魅力的な旅の創出に向けて邁進する姿勢を示している。

鉄道ファンはもちろん、旅行好きの方々にとっても、これらの受賞列車に乗車することは特別な体験となるだろう。日本が世界に誇る鉄道デザインと、心温まるおもてなしを体感できる機会として、注目を集めそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001656.000095753.html