国民的アニメ「それいけ！アンパンマン」の生みの親、やなせたかし氏の知られざる食生活が明らかになった。初代おむすびまん役として知られるRoseLove（柳志乃）氏が、やなせ氏との思い出を綴ったエッセイ『やなせたかしの優しい食卓』が9月25日に晶文社から発売された。

本書では、やなせ氏の日常の食卓から、ハイカラな洋食、土佐の郷土料理まで、多岐にわたる食の記憶が鮮やかに描かれている。特筆すべきは、やなせ氏が意外にもハイカラ好みだったという事実だ。電飾いっぱいのベストを愛用し、自宅にはaiboを置くなど、意外な一面が明かされている。

また、本書には16ページにわたるカラー口絵が収録されており、やなせ氏直筆のイラストや貴重な舞台写真など、ファン必見の資料が満載だ。さらに、やなせ氏お気に入りの料理のレシピも多数掲載。ヨーグルトカレーやビーフストロガノフ、てこね寿司など、読者も再現できる魅力的な料理の数々が紹介されている。

著者のRoseLove氏は、5歳でやなせ氏とのミュージカルに出演して以来、長年にわたり親交を深めてきた。その経験を生かし、やなせ氏の創作の源泉となった食への思いや、日々の暮らしに宿る優しさを丁寧に綴っている。

本書を通じて、「アンパンマン」誕生の裏側や、やなせ氏の人生観、そして「食」を通じた人々との交流の大切さが浮き彫りになる。やなせ氏のファンはもちろん、食や創作に興味がある人にとっても、新たな発見に満ちた一冊となっているだろう。

『やなせたかしの優しい食卓』は、全国の書店およびオンライン書店で発売中。アンパンマンの世界を支える「食」の魅力を、ぜひ味わってみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000123287.html