音楽界に注目が集まる。作曲家・ピアニストの高橋悠治が、5年ぶりにピアノソロコンサートを開催する。2025年11月15日、東京・代官山のヒルサイドプラザで行われるこの公演は、音楽家・渋谷慶一郎がプロデュースを手掛ける。

高橋悠治は、現代音楽界で広く知られる存在だ。今回の公演では、2000年以降に作曲した「Piano」と題された4つの作品を一晩で演奏する予定である。これらの作品の特徴は、断片的に書かれた楽譜をその場で組み合わせて音楽を作り上げるという点にある。つまり、二度と同じ演奏は存在し得ないのだ。

プロデューサーの渋谷慶一郎は、高校生時代に高橋悠治のコンサートを聴いたことが作曲家を志すきっかけとなったと語っている。「まさか作曲を始めたときに悠治さんのコンサートをプロデュースできるとは思わなかった」と述べる渋谷は、会場のピアノを中央に配置し、観客が高橋を囲むように間近で鑑賞できる演出を計画している。

この公演は、ATAKとクラブヒルサイドが始動する新コンサートシリーズの記念すべき第一回目となる。チケットは9月25日からPeatixで販売開始。150席限定のため、早めの予約が推奨される。

高橋悠治と渋谷慶一郎のコラボレーションは、1996年にリリースされたカセットテープ作品「酔鍵糸竹」以来、様々な形で続いてきた。今回の公演は、二人の音楽家の長年の交流が結実した特別な機会となる。

現代音楽ファンはもちろん、音楽の新しい可能性に興味がある人にとって、見逃せないイベントとなるだろう。高橋悠治の繊細かつ大胆なピアノの音色が、代官山の静寂を震わせる瞬間を、ぜひ体験してほしい。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000072022.html