ホテル業界に新たな風を吹き込むイベントが開催される。株式会社Clean nextが主催する「第1回ハウスキーピングコンテスト」が、2025年10月16日に北海道のルスツリゾートで行われる。このコンテストは、ホテル清掃スタッフの技能を競い合うだけでなく、その仕事の重要性を社会に広く知らしめる取り組みだ。

日本のホテル業界では慢性的な人材不足が続いている。その中で、客室清掃の品質はホテルの満足度に直結する重要な要素となっている。Clean nextは清掃を「ホテルの価値を支える専門職」と位置づけ、このコンテストを通じてスタッフのモチベーション向上やスキルの可視化を目指す。

コンテストでは、ベッドメイクや水回り清掃などのスキル競技が行われる。審査基準はスピードや正確性だけでなく、仕上がりの美しさ、安全性、そしてホスピタリティまでも含まれる。優秀者にはグランプリなどの表彰も用意されており、清掃スタッフの誇りとやりがいを高める狙いがある。

さらに、コンテストに合わせて「客室清掃スキル研修」も開催される。この研修では、清掃技術の標準化や点検スキル、人材育成手法などを学ぶことができ、日々の業務に直結する実践的なスキルアップが期待できる。

Clean nextの代表取締役である西山貴代氏は、「ホテル清掃を憧れの仕事に」という理念を掲げている。今回のルスツリゾートでの取り組みを皮切りに、全国各地のホテル・リゾートでも同様の人材育成・モチベーション向上の仕組みを展開していく予定だという。

この取り組みは、ホテル業界全体の質の向上につながる可能性を秘めている。清掃という裏方の仕事に光を当て、その専門性と重要性を社会に示すことで、業界全体の活性化が期待される。ホテル清掃の新たな試みとして、このコンテストの行方に注目が集まっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000098871.html