新潮新人賞、38歳と18歳の新鋭が受賞! 村上春樹新作も掲載の「新潮」11月号が話題沸騰
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文学界に新たな風が吹き込む。第57回新潮新人賞の受賞者が発表され、文学ファンの間で大きな話題を呼んでいる。今回の栄誉に輝いたのは、広島県出身の内田ミチルさん(38歳)と高校三年生の有賀未来さん(18歳)だ。
内田さんの受賞作「赤いベスト」は、認知症の母親が行方不明になった後のひとり暮らしの女性を描いた作品。広島の方言を巧みに操り、高齢者たちの集団心理や不気味な雰囲気を醸成する筆力が高く評価された。一方、有賀さんの「あなたが走ったことないような坂道」は、香港生まれで日本語しか話せない主人公のアイデンティティの揺らぎを独特の文体で表現。若さゆえの混沌とした感情を鮮やかに描き出している。
選考委員の大澤信亮氏は内田作品について「世間並の感情が擦り切れてしまった人の、むきだしの存在感に凄味が感じられた」と絶賛。金原ひとみ氏は有賀作品を「若者の逡巡とセンチメンタリズムが躍動感と共に描かれていて、高校生の物語としては満点」と評している。
今回の新潮新人賞には、実に2683作もの応募があったという。その中から選ばれた二作品の全文や受賞者インタビュー、選考委員による詳細な選評は、10月7日発売の「新潮」11月号で読むことができる。
さらに、同号では村上春樹氏の最新作「夏帆とシロアリの女王」(150枚)も掲載される。加えて、人気作家の角田光代氏と小川洋子氏による初の対談も収録されており、文学ファン必見の一冊となっている。
新人賞受賞作から大物作家の新作まで、多彩な内容で読者を魅了する「新潮」11月号。1200円(税込)で10月7日に発売予定だ。文学の秋、この一冊で最新の文学シーンを堪能してみてはいかがだろうか。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002395.000047877.html