キース・ヘリングの遺志を継ぐ!中村キース・ヘリング美術館がLGBTQ+支援の特別展示を開催
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山梨県小淵沢にある中村キース・ヘリング美術館が、ナショナル・カミングアウト・デーに合わせて特別展示と関連企画を開催する。世界唯一のキース・ヘリング専門美術館として知られる同館は、多様性を尊重するヘリングの精神を受け継ぎ、LGBTQ+コミュニティへの支援を続けている。
今回の企画の目玉は、1988年に制作された「ナショナル・カミングアウト・デーのためのポスター」の展示だ。このポスターは、ニューヨークのキース・ヘリング財団から新たに寄贈された貴重な資料で、カミングアウトを祝福する鮮やかな作品となっている。展示期間は2025年10月1日から11月21日まで。
さらに、館内では2024年2月に実施されたオンライン座談会「いつも見かけるトイレのマークに違和感を感じる?感じない?」のアーカイブ映像も上映される。この座談会は、美術館が全個室のオールジェンダートイレに改装したことを機に開催されたもので、ジェンダーとセクシュアリティについて深い議論が交わされた。
館外での取り組みも注目だ。「KANAZAWA PRIDE WEEK 2025」では、金沢市中心部の〈金沢にじのま〉にてヘリングの販売用ポスターを展示。10月3日から12月31日まで、多様な人々が安心して集える場所で、ヘリングの作品を通じてLGBTQ+への理解を深める機会を提供する。
中村キース・ヘリング美術館は、単なる作品展示の場にとどまらず、社会問題への啓発活動も積極的に行っている。HIV/エイズ、SDGs、環境問題など、ヘリングが生前取り組んだテーマについて、展示やイベント、SNSを通じて発信を続けている。
美術館の公式サイトやSNSでは、これらの活動の詳細や最新情報を確認することができる。アートを通じて社会に問いかけ続けたキース・ヘリングの精神は、この美術館を通じて今も生き続けているのだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000022359.html