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幕末の敗者たちの魂を震わす!赤神諒『碧血の碑』が野村胡堂文学賞を受賞

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報道発表
『碧血の碑』(小学館)(プレスリリースより)

時代小説ファンに朗報だ。赤神諒氏の『碧血の碑』が、第13回野村胡堂文学賞を受賞した。この賞は、『銭形平次捕物控』で知られる野村胡堂氏を顕彰し、優れた時代・歴史小説に贈られるものだ。

『碧血の碑』は、幕末という激動の時代を舞台に、「歴史の敗者たち」とその想いが宿る所縁の地を描いた小説集である。三条大橋、養浩館、江戸城、横須賀造船所など、現代にも残る歴史的な場所を舞台に、知られざる物語が紡がれていく。

本作の特徴は、単なる小説集にとどまらない点だ。例えば、京都の三条大橋を舞台にした「七分咲き」では、京都市のアート事業とコラボレーションし、バナーイラストコンテストを開催。また、福井市の養浩館を舞台にした「蛟竜逝キテ」では、俳優・榎木孝明氏による朗読会を実施するなど、読者が物語の世界をより深く体験できる工夫が施されている。

さらに注目すべきは、2027年放送予定の大河ドラマ「逆賊の幕臣」の主人公、小栗上野介忠順を描いた「セ・シ・ボン」だ。ドラマ放送を前に、この作品を読んでおくことで、より深い歴史理解につながるだろう。

著者の赤神諒氏は、1972年京都生まれ。2017年にデビューして以来、『はぐれ鴉』で大藪春彦賞、『佐渡絢爛』で日本歴史時代作家協会作品賞・本屋が選ぶ時代小説大賞など、数々の賞を受賞してきた実力派作家だ。

『碧血の碑』は、定価1,980円(税込)で、小学館から2024年10月9日に発売された。時代を超えて魂を震わすこの傑作小説集を、ぜひ手に取ってみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003392.000013640.html