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障害の壁を超える!浅草で「野点」アートが紡ぐ新しいコミュニティの形

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報道発表
2024年度 きむらとしろうじんじんの「野点」開催時の様子。(プレスリリースより)

東京・浅草で、障害福祉施設とアーティストが協働する画期的なプロジェクトが始動した。「山谷堀 大茶湯かぞく」と名付けられたこの取り組みは、アーティスト・きむらとしろうじんじん氏の「野点」を軸に、障害の有無を超えた新しいコミュニティづくりを目指している。

2025年10月18日、山谷堀公園で開催されるイベントでは、参加者が自ら絵付けしたお茶碗でお茶を楽しむ。この一見シンプルな行為が、実は深い意味を持つ。障害福祉施設「浅草みらいど」の利用者と職員、地域住民、そして通りがかりの人々が、アートを通じて交流する場を創出するのだ。

プロジェクトの特徴は、明確な目的やビジョンを最初から定めないこと。代わりに、共に過ごし協働する時間を通じて、自然とコミュニティが形成されていく。これは、社会における「障害」の概念に疑問を投げかける試みでもある。

きむらとしろうじんじん氏は、ドラァグクイーンの出で立ちで全国各地で「野点」を展開してきたアーティスト。その独特のアプローチが、このプロジェクトに新たな息吹を吹き込んでいる。

「山谷堀 大茶湯かぞく」は、TURN LANDプログラムの一環として実施される。このプログラムは、アートと福祉の融合を通じて、共生社会の実現を目指す取り組みだ。2022年の開始以来、19の福祉施設が参加し、多様なアーティストとのコラボレーションを生み出している。

このプロジェクトは、単なるイベントを超えた意義を持つ。それは、障害の有無にかかわらず、誰もが自分らしく社会に参加できる新しいモデルの提示だ。アートの力を借りて、私たちの社会や地域のあり方を根本から問い直す。そんな挑戦が、浅草の地で始まろうとしている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000162456.html