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「CREA夜ふかしマンガ大賞2025」発表!藤見よいこの『半分姉弟』が現代社会の壁を打ち破る

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報道発表
「CREA夜ふかしマンガ大賞2025」第1位に輝いた『半分姉弟』藤見よいこ/リイド社 写真=平松市聖(プレスリリースより)

深夜0時、スマホを片手に夢中でマンガを読む。そんな大人の読書習慣に注目した「CREA夜ふかしマンガ大賞2025」の結果が発表された。第4回となる今年、栄えある第1位に輝いたのは藤見よいこ氏の『半分姉弟』(リイド社)だ。

本作は、フランス人の父と日本人の母を持つ主人公・米山和美マンダンダの日常を描いた群像劇。「ハーフ」と呼ばれる人々のアイデンティティの揺らぎや、現代社会に潜む「わかりあえなさ」を鋭く切り取りながら、それでも諦めずに共生を模索する姿勢が高く評価された。

選考委員からは「違うことで生じる孤独感。理解し合おうとする尊さ。他者への想像力を助けてくれる、素晴らしい一冊です」「この力強い物語をぜひすべての人に読んでほしい」といった絶賛の声が寄せられている。

藤見氏は受賞コメントで「少ない方の人たちが主体を持った主人公として、多い方の人たちをどうまなざすのか。私はその視座から描かれた物語こそがもっと読みたいし、これからさらに必要だとも考えています」と語り、マイノリティの視点からの物語の重要性を強調した。

2位以下には、人気タレント・壇蜜の結婚生活を描いた『壇蜜』(清野とおる)や、古本屋を舞台にした『本なら売るほど』(児島青)など、話題作が名を連ねた。いずれも現代社会の縮図を巧みに描き出し、読者の心を掴む作品ばかりだ。

「CREA夜ふかしマンガ大賞」は、マンガ編集者15名と特別選考委員3名が選ぶ、「思わず夜ふかしして読みたくなる」作品に贈られる賞。電子書籍の普及により、就寝前のマンガ読書が一般化している現状を反映した、新しい視点の文学賞として注目を集めている。

夜更かしして読みたくなる魅力的な作品の数々。あなたも今夜、スマホを手に取ってみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000798.000043732.html