量子コンピュータ開発環境が無料で使える!NEDOの画期的プログラムが研究者を支援
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量子コンピューティング技術の発展と社会課題解決を目指す「NEDO Challenge, Quantum Computing "Solve Social Issues!"」プログラムが、参加者に画期的な支援を開始した。NEDOと複数の研究機関・企業が協力し、量子コンピュータの開発環境を無償で提供するという。
このプログラムは、量子分野の専門家だけでなく、異分野の研究者や次世代人材の参加を広く募り、有用なユースケースの創出を目指している。2026年6月末までの成果物提出を目指し、参加者は今回整備された開発環境を活用して研究を進めることができる。
提供される開発環境には、ゲート方式の量子コンピュータ実機、疑似量子アニーリングマシン、量子シミュレータなどが含まれる。これにより、自前の計算環境を用意できない研究者でも、高度な実験や検証が可能になる。
協力機関には、産業技術総合研究所、理化学研究所、IBM、インテリジェントウェイブ、クオンティニュアム、東芝デジタルソリューションズ、Fixstars Amplifyなどが名を連ねる。各機関が持つ最先端の量子技術や計算リソースを結集し、多様な研究ニーズに対応できる環境を構築している。
例えば、IBMは156量子ビットのIBM Quantum Heronプロセッサー搭載機を含む高性能量子コンピュータ群へのアクセスを提供。また、産総研からはGPUスーパーコンピュータや超伝導型・中性原子型量子コンピュータなど、多彩な計算リソースが提供される。
このプログラムを通じて、日本の量子技術研究の加速、技術者の育成、関連企業の増加が期待される。量子技術を活用した社会課題の解決と新産業創出に向け、大きな一歩を踏み出したと言えるだろう。
量子コンピューティングに興味を持つ研究者や技術者にとって、この機会は見逃せない。高度な開発環境を無償で利用できる本プログラムは、量子技術の可能性を探求し、革新的なアイデアを形にする絶好のチャンスとなるはずだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000223.000135644.html