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ゲラン×李禹煥、環境と芸術の融合を目指す「Art & Environment Prize」受賞者が決定

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報道発表
プレスリリースより

フランスの老舗コスメブランド「ゲラン」と現代アーティスト李禹煥(リ・ウファン)が共同で創設した「Art & Environment Prize(アート&エンバイロメント プライズ)」の2025年度受賞者が発表された。3回目となる今年は、フランス在住のイラン人アーティスト、Pooya Abbasianが栄えある賞を受賞した。

本賞は、李禹煥の哲学的深みとゲランの環境への取り組みが共鳴する作品を評価し、毎年1名のアーティストに贈られる。Abbasianは552名の応募者の中から選ばれ、Lee Ufan Arlesでの6〜8週間のアーティスト・イン・レジデンスプログラムへの参加権を獲得。さらに、2026年夏には同施設での個展開催も予定されている。

Abbasianの受賞作「Séneçon」は、いわゆる「雑草」と呼ばれる野生植物に着目したプロジェクト。人間社会との関係性や環境への適応力を探求し、映像と絵画を融合させた独自の表現方法で、生命と環境の詩学を描き出す。審査員長を務めた李禹煥は、このプロジェクトが「自然との新たな対話を開く」可能性を高く評価した。

ゲランのCEO、Gabrielle Saint-Genisは「本賞を通じて、環境に配慮しつつ芸術的価値の高い作品を生み出すアーティストを支援できることを誇りに思います」とコメント。アートと環境保護の融合を目指す同賞の意義を強調した。

なお、ファイナリストには他にDana Cojbuc、Virginie Ittah、Marie-Luce Nadal、Ana Sant'Anna、Laure Winantsの5名が選出された。それぞれが光や大気、風景などをテーマに、独創的な作品を提案し、現代アートの多様性と可能性を示した。

「Art & Environment Prize」は、芸術を通じて環境問題への意識を高め、新たな視点を提供する取り組みとして注目を集めている。今後も、この賞がアートと環境の架け橋となり、社会に新たな価値をもたらすことが期待される。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000312.000018096.html