岡山の小さな集落発、世界へ挑む!「株式会社点々」がPOTLUCK AWARD 2025でグランプリ獲得
- タグ
- 報道発表


地方創生の新たな可能性を発信する「POTLUCK AWARD 2025」が、東京ミッドタウン八重洲で開催された。三井不動産株式会社と株式会社ユーザベースが主催するこのイベントには、全国から100件を超える地域プロジェクトがエントリー。厳しい審査を勝ち抜いた12組が最終プレゼンテーションを行い、約600名の来場者が見守る中、熱い戦いが繰り広げられた。
栄えあるグランプリに輝いたのは、岡山県西粟倉村の「株式会社点々」。わずか20世帯40人の小さな集落から、世界へ届けるマイクロエリアブランドを展開している。彼らの取り組みは、平飼い養鶏を起点とした資源循環型の六次産業化ブランドだ。地域の未利用資源を活用した飼料づくりや、鶏糞の堆肥化による有機農業など、環境に配慮したビジネスモデルが高く評価された。
株式会社点々の特筆すべき点は、規模を拡大するほど地域のごみが減り、資源が循環し、雇用が生まれる仕組みを構築していることだ。現在はECサイトと自社店舗を中心に展開しているが、将来的には宿泊施設や飲食施設の開業も計画中。半径1kmの集落を集中的に開発し、生活と観光が融合する徒歩圏内のまちづくりを目指している。
準グランプリには、福島県南相馬市小高区のOWB株式会社が選ばれた。「地域の100の課題から100のビジネスを創出する」をミッションに掲げ、原発事故後の無人の町に新たな息吹を吹き込んでいる。コワーキングスペースの開設を皮切りに、食堂や仮設スーパー、ガラス工房など、生活インフラの整備から生業づくりまで多岐にわたる事業を展開。5年4ヶ月間居住できなかった町に、30件もの新規事業を創出した実績が評価された。
POTLUCK AWARDは単なる表彰イベントにとどまらず、地域の魅力を五感で体験できる複合型イベントとして開催された。トークセッションや展示コーナー、地域食材を味わえるフードブースなど、来場者は「見て」「知って」「味わい」「交流する」体験を通じて、地域の可能性を肌で感じることができた。
三井不動産グループは、このような取り組みを通じて、社会的価値と経済的価値の創出を両立させるサステナビリティ経営を推進している。地域経済の創発を支援することで、新たなイノベーションの創出と、より豊かな社会の実現を目指している。
POTLUCK AWARD 2025は、地方創生の最前線で奮闘する挑戦者たちの熱意と創意工夫を広く世に知らしめる貴重な機会となった。今後も、このようなプラットフォームを通じて、都市と地域、企業と自治体、人と人をつなぐ新しい共創の形が生まれることが期待される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000926.000051782.html