子どもから、Youtubeに動画を投稿したいと相談されたら。気を付けるべきポイント、応援するメリットを解説!


動画を作るときの注意点は?
ゲーム実況をしたい、あるあるネタをやりたい、映画を作りたいなど、お子さんによって撮りたい動画も違ってくるでしょう。初心者のお子さんにおすすめなのは、YouTubeのショート動画です。1分以内なので簡単に作成・投稿でき、多くのアカウントで自動再生され、大勢に見てもらいやすいのがメリットです。
YouTubeは親の管理下であれば小学生も投稿可能なので、まずはここから試してみてはいかがでしょうか。
スマホ(またはタブレット)で撮影し、そのまま動画編集アプリで編集。投稿もできます。ショート動画の編集アプリはCapCutなどが人気ですが、使いやすいもので大丈夫です。動画を作成するにあたり、以下の点をお子さんと一緒に確認しましょう。
個人が特定される情報を出さない
WEBに投稿した内容は「消せない」もの。本人の顔を出すのはリスクです。出さないで済む内容なら、その方が安心です。たとえば、人気の曲の「踊ってみた」や「歌ってみた」でも、多くの人が顔を隠すスタンプを使っています。あるスクールカウンセラーの講義によると、特に中学生以下を狙う犯罪が多いとのこと。動画内で学校行事(運動会、遠足など)に言及して、住んでいるエリアがバレるケースもあります。その日の天気も容易に投稿しないこと。どうしても顔を映す場合は、例えばメガネをかける、マスクをする、という手段もあります。
公共の場で撮らない・他の人を映さない
配信用の撮影がNGな場所も多いものです。また、知らない人がいる場所で長時間の撮影を行うことは、迷惑なので要注意。もし自分以外の人が映ったら、必ず(できれば全身を)ぼかすか、スタンプなどで隠しましょう。
投稿前に作品をチェック
顔が隠れているか、窓の外が映っていないか、何かの反射で顔が映っていないか、お子さんと一緒にチェックしましょう。ガラスやビニールなどに意外と姿が反射します。その場合は、スタンプやぼかしを使いましょう。
誤字脱字も確認
せっかく動画を作成するなら、テロップに誤字脱字がないかチェック! 語彙を増やすチャンスです。特に子どもに多いのが、「づつ(正:ずつ)」「ふいんき(正:ふんいき)」など。クオリティを上げていきましょう。
動画作品をシェアして楽しもう
動画投稿するうちに、コメントをもらったり、おすすめにアップされたりして、同じもの好きな同世代の友達が見つかるはずです。ライターの子どもも、同じような感覚で推し活が楽しめる同世代の友だちができました。
海外にも友だちができるかもしれません。英語や、興味のある外国語でテロップを入れてみましょう。
もちろん、子どものふりをして近づく悪い大人もいますし、子ども同士のトラブルもあります。まずはそのリスクを子どもと話し、実感するところから。保護者に内緒で直接会ったり、連絡先を交換したりすることは厳禁であることを、お子さんと約束してください。
ただし、リスクに配慮しながら挑戦すれば、動画配信を通じて広い社会で創作活動が可能です。学校生活になじめない子、不登校の子も、社会性を身につけるきっかけになるでしょう。
数字を追わず、動画を作る楽しさを感じられるといいですね! とはいえ、より多くの人に動画を見てもらえるように分析して、工夫してみるのも面白いものです。以下の点を試してみて、視聴回数の差を比べてみるのもいい実験になります。
正しいタグをつける
多くの動画投稿サイトでは「タグ」を動画の説明欄などに書けます。その内容に興味がある人が検索しやすくなったり、おすすめに登場しやすくなったりするものです。作成した動画に、どんなタグが適しているか実験してみましょう。
投稿時間の工夫
投稿時間によって閲覧数は大きく変わります。曜日によっても違うようです。理由を一緒に考えてみるのも面白いですね。
これからWEB社会で生きていく子どもたちにとって、早めに正しいネットリテラシーを学ぶきっかけになるかもしれません。
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