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上野駅の大壁画《自由》に迫る企画展が丸亀で開幕!70年以上見守り続けた名作の秘密とは

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絵画(日本画・洋画)・美術展
報道発表
猪熊弦一郎 《自由》 1951年 撮影:木奥惠三(2025年2月)(プレスリリースより)

JR東日本上野駅の中央改札に掲げられた猪熊弦一郎の大壁画《自由》に焦点を当てた企画展「上野駅と猪熊弦一郎の《自由》」が、2026年3月1日から6月28日まで丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催される。1951年の戦後混乱期に描かれたこの壁画は、東京の「北の玄関口」として知られる上野駅の象徴的存在として、70年以上にわたり行き交う人々を見守ってきた作品だ。

SNSで話題となった三度目の修復作業

物資不足で適した材料が調達できなかった制作当時の事情と、駅という開かれた環境により、この壁画は傷みやすく、これまで三度の修復が施されてきた。2025年5月に始まった三度目の修復では、壁画前に設置された「『自由』を修復しています」という横断幕が意味深長だとSNSで話題になり、壁画自体も注目を集めた。現在、上野駅グランドコンコースではリニューアル工事が進行しており、クリエイティブユニットSPREADが《自由》から採集した色彩を現代的にアレンジした「フリーダムカラー」を用いて空間全体の調和を図る計画も進んでいる。

原寸大で体感する壁画のスケール感

本展では、幅約27メートル、高さ約5メートルに及ぶ壁画《自由》の外枠を展示室の壁に原寸大で型取りし、スケール感を体感できる展示を実施する。猪熊が北国の風物をモチーフに描いた壁画の一部も原寸大写真で展示され、普段は目にすることのできない緻密な修復作業の様子も写真や実際に使用された道具とともに紹介される。修復を担当した「有限会社修復研究所二十一」は、2002年の前回修復も手がけた専門家集団である。

「絵画は多くの人々のためになるべきもの」

展示は3章構成となっており、1章では1883年に開業し140周年を迎えた上野駅の歴史を年表でたどる。2章では壁画《自由》の制作経緯や当時の様子、絵に込められた作者の思いを下絵や資料で紹介する。3章では現在進行中のリニューアル工事における修復作業とフリーダムカラーのプロジェクトを取り上げる。猪熊は「絵画は独占するものでなくより多くの人々を喜ばせ、みちびくもの、多くの人々のためになるべきもの」という言葉を残しており、本展はそこに込められた画家の思いを再考する機会となる。

観覧料は一般1,500円、大学生1,000円で、高校生以下または18歳未満は無料。開館時間は10時から18時まで、月曜日休館となっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000142923.html