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ヴェネチア・ビエンナーレ2026でTeaRoomが企画展、二元論を超える世界観を表現

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絵画(日本画・洋画)・美術展
建築・設計・景観デザイン
報道発表
プレスリリースより

ヴェネチア・ビエンナーレ2026の公式サテライトイベントにTeaRoomが参加

株式会社TeaRoomと丹青社が提供するアート・工芸プラットフォーム「B-OWND」は、2026年5月9日(土)よりイタリア・ヴェネチアで開催されるヴェネチア・ビエンナーレ2026の公式サテライトイベント「Personal Structures」に参加する。歴史的建造物パラッツォ・ベンボで企画展『Relational Logic — Beyond Dualism, a World Reconnected(関係の論理 — 二元論を超え、結び直される世界)』を開催する予定である。

TeaRoomと丹青社の業務提携による価値創出

両社は2023年5月に業務提携を開始した。丹青社が提供する「B-OWND」の工芸アーティストネットワークと、TeaRoomが培ってきたナラティブ構築や思想をベースとした体験提供のノウハウを組み合わせることで、付加価値形成と海外市場開拓を目指している。これまでのSCOPE MIAMI BEACHなど多くの企画での協業実績を基に、今回のヴェネチア・ビエンナーレ参加へ至った。

会場となるパラッツォ・ベンボの歴史的価値

展示会場の「パラッツォ・ベンボ」は、リアルト橋を臨むカナル・グランデ沿いに位置する15世紀完成のヴェネチア・ゴシック様式建築である。ルネサンス期には多くの文化人が集ったベンボ家の邸宅として知られている。ビザンチン様式のポータルからルネサンス様式の大階段まで、多様な歴史が重層的に刻まれた宮殿は、2011年より欧州文化センター(ECC)の拠点となり、現代アート交流の場として機能している。本展では2階メインエリアを使用し、数百年の歴史と日本の革新的なアート工芸の表現が融合するサイトスペシフィックな空間を創出する。

展示コンセプト「Relational Logic」の意義

現代社会は「善か悪か」「自然か人工か」といった二項対立によって分断されがちである。本展は、こうした近代的な「分別」の制度を問い直し、東洋古来の「縁」や「空」の思想に基づいて分断された価値を再接続する試みとなる。鑑賞者はパラッツォ・ベンボの7つの展示室を巡るプロセスを通じて、「分けて理解する」見方から「関係を捉え直す」見方へと移行し、境界が溶け合う新たな美の体験を経験する。

Art Collective「TeaRoom」の実践的活動

Art Collective「TeaRoom」は、日本の茶の湯を起点に分断を前提としない美と関係性のあり方を探求するアートコレクティブである。茶の湯を飲食の作法ではなく、器・空間・所作・人・時間などが同時に立ち上がる「総合芸術」として捉えている。500年以上にわたり「共に在ること」の形式を更新し続けてきたこの文化的技法を背景に、TeaRoomは現代社会の「二項対立」の境界を揺さぶる。展示やパフォーマンスのみならず、茶葉の生産や流通、文化教育、国際的な文化事業へも活動を拡張しており、アート、産業、文化の領域を分断することなく一つの生態系として編み直すプロデュースを行っている。

ヴェネチア・ビエンナーレ2026について

ヴェネチア・ビエンナーレは1895年に創設された世界最古にして最大規模の国際美術展であり、130年以上にわたり時代の精神を映し出してきた芸術の殿堂である。イタリア・ヴェネチア共和国の歴史的都市空間を舞台に、各国代表館およ び世界各地から選抜されたアーティストによる企画展が開催される。第一次・第二次世界大戦という歴史的転換点を経てもなお継続され、20世紀のモダニズムからポストモダン、現代のポリフォニックな芸術実践に至るまで、常に「時代の問い」を提示してきた。現在では美術展のみならず建築展、映画祭、音楽、演劇、ダンスへと領域を拡張し、芸術文化全体を横断する世界的プラットフォームへと発展。2026年開催回は、分断と再編が進む世界情勢の中で、芸術がいかに社会と関係し得るのかを問う重要な節目となる。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000038444.html