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遠藤周作の未発表小説が共通テストに出題!没後発見の『影に対して』重版決定

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報道発表
プレスリリースより

2026年度大学入学共通テストの国語で、遠藤周作の小説『影に対して 母をめぐる物語』が出題され、試験後の反響を受けて重版が決定した。新潮文庫から刊行されている本作は、完成しながらも手元に残され、遠藤周作の没後に発見されたという特別な経緯を持つ作品である。

2020年、長崎市遠藤周作文学館で遠藤周作の未発表小説の草稿と清書原稿が見つかった。遠藤の死去後、完結した状態の未発表小説が発見されたのは初めてのことだった。タイトルは「影に対して」で、原稿用紙の裏につづられた自筆の草稿2枚と、当時の秘書が記した清書104枚から成る。用紙の種類から、東京都町田市に転居した1963年3月以降の作品とみられている。

本作は「人生」を燃焼させようとする烈しい母と、「生活」を大事にする父という対照的な両親を描く。二人が離婚した時、幼い息子が強いられた選択は、やがて彼の人生に大きな影響を与えていく。遠藤文学の重要なテーマである「母」をめぐる短篇六編を収録した作品集となっている。

遠藤周作は1923年東京生まれで、12歳でカトリックの洗礼を受けた。1955年に「白い人」で芥川賞を受賞し、『海と毒薬』『沈黙』『イエスの生涯』など、日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する作品を数多く発表した。1995年に文化勲章を受章し、1996年に逝去している。

『影に対して 母をめぐる物語』は新潮文庫から2023年2月25日に発売され、定価は649円(税込)となっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002650.000047877.html