TSMC熊本進出で九州が半導体拠点に!10年で6.2兆円投資、台湾企業にも商機


ワイズコンサルティング グループは、台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の2026年1月第4週号を発行した。今号では、TSMC熊本進出による九州半導体産業の構造変化や、台湾半導体メーカーの戦略転換など、日台連携の最新動向を特集している。
九州が半導体の一大拠点へ
TSMCの熊本進出を契機に、九州では2030年までの半導体関連投資が6.2兆円に達する見込みとなった。投資件数では製造装置メーカーが最多を占めており、現地調達の拡大に伴い、特殊化学品などに強みを持つ台湾企業のサプライチェーン入りも期待されている。さらに、人材確保に向けた日台の大学間連携も活発化しており、九州は半導体産業の新たな拠点として急速に発展を遂げている。
台湾勢は「脱中国」戦略を加速
2025年の半導体成熟プロセス市場は供給過剰に陥り、業界稼働率は平均80%を下回った。中国ファウンドリーの市場シェアが2027年にかけて45%へ上昇すると予想される中、UMCやVISなどの台湾勢は、米国の追加関税回避を見据えた戦略転換を進めている。特殊プロセスへの注力やシンガポール・米国への生産拠点シフトによる「脱中国ルート」の構築が急務となっている。
ESG経営を支援する再生建材に注目
産業廃棄物のリサイクルを手掛ける立順興資源科技は、鉄鋼スラグを活用した低炭素な再生建材「CLSM」を開発し、TSMCの中部サイエンスパーク工場から受注を獲得した。1立方メートルあたり約80kgのCO2削減を実現しており、製造業の低炭素化に向けたモデルケースとして注目を集めている。
また、2025年の台湾採掘・建設用機械設備製造業では、中国経済の停滞や不動産危機の影響を受け、中国向け輸出が大幅に減少した。一方で、インフラ需要が堅調な米国が輸出シェア27.29%で首位となり、半導体工場建設が進むシンガポールが2位となるなど、市場構造の転換が起きている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000308.000059899.html