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前ロシア大使が解き明かす「プーチンの本音」、歴史認識から読み解く権力者の思考とは

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報道発表
プレスリリースより

新潮社は2026年2月18日、前駐ロシア特命全権大使の上月豊久氏による初の著作『プーチンの歴史認識:隠された意図を読み解く』を刊行する。8年にわたりロシア大使を務めた著者が、決して本音を見せないプーチン大統領の「内なる思考」に迫る一冊だ。

本書の特徴は、プーチン大統領が発表してきた論文やスピーチを丹念に分析することで、彼の歴史認識と政治思想を浮き彫りにする点にある。ロシアの成り立ち、正教の役割、統治の基本概念など、難解とされる論文の数々に何が省かれ、何が歪曲されているのかを検証していく。

著者は1998年、当時大統領府の第一副長官だったプーチン氏と初めて会った際のエピソードを紹介している。45分の会談中、プーチン氏は表情も姿勢も全く変えることがなく、賛成なのか反対なのか、何も読み取ることができなかったという。また、かつての側近が語った「執務室から出てくる人は、自分の言ったことをプーチンがわかってくれたと思い込んでいるが、実際に納得しているのは半分以下」という証言も紹介され、プーチン大統領を理解することの難しさが浮き彫りになる。

本書では「プーチンの洗礼の十字架とは何か」「なぜ大動乱の時代を嫌悪するのか」といった問いを通じて、権力者にとって歴史が政治の道具そのものであることを明らかにしていく。全5章構成で、ロシアの領土拡大の法則や統治の基本理念、さらには三つの負け戦とウクライナ戦争についても言及している。

著者の上月豊久氏は1956年生まれ。東京大学卒業後、外務省に入省し、欧州局長や大臣官房長などを歴任。2023年まで駐ロシア特命全権大使を務め、現在は千葉工業大学特別教授、東海大学国際学部教授として国際政治・ロシア史研究に従事している。新潮選書として刊行される本書は、定価1,815円(税込)となっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002648.000047877.html