三島由紀夫生誕百周年記念公演が開幕


三島由紀夫の名作2作品が同時上演
三島由紀夫生誕百周年を記念した「わが友ヒットラー」と「近代能楽集」の同時上演が、12月11日に新国立劇場小劇場にてスタートした。三島が描く人間の本質を突き詰めた2作品を、ストレートプレイと朗読劇という異なる形式で届ける試みとなっている。
読売演劇大賞受賞の演出家が再び挑む
ストレートプレイで上演される「わが友ヒットラー」は、2022年に読売演劇大賞・上半期作品賞ベスト5に選出された実績を持つ。松森望宏の演出は、三島作品の持つ硬質なテーマを現代的な視点で再解釈し、観客に深い印象を与えた。谷佳樹、小松準弥、小西成弥、森田順平という個性豊かな出演者を迎え、更に深い人間洞察を加えた演出に仕上がっている。
豪華俳優陣による朗読劇も同時展開
「近代能楽集」は、三島の描く独自の美学と痛烈な人間の情熱を伝える朗読劇として上演される。「弱法師」「卒塔婆小町」「班女」の3作品を、声のみで想像力をかきたてる形式で届けるのが特徴だ。蒼井翔太、市川蒼、円地晶子、小野田龍之介、風間トオル、梶原岳人、神尾晋一郎、川田紳司、木村来士、久保田未夢、小泉萌香、小宮有紗、高橋ひとみ、塚本幸男、月音こな、月船さらら、中尾暢樹、中村繪里子、畠中祐、増元拓也、薮島朱音など、豪華俳優・声優陣が回替わりで出演する。
出演者のコメントが到着
初日を迎えた「わが友ヒットラー」の出演者からコメントが届いた。ヒットラー役の谷佳樹は、初演から三年が経ち、環境や価値観の変化により作品に対する印象も大きく変わったと語っている。レーム役の小松準弥は、稽古で得た感触に加え、劇場でさらに新しい景色が広がることへの期待を述べた。シュトラッサー役の小西成弥は、4人だからこそ生み出せた作品になったと感じており、クルップ役の森田順平は、前回よりも更に掘り下げた取り組みができたと確信している。演出の松森望宏は、世界が揺れる現在、三島の問いは鮮烈であり、息を飲む瞬間を全身で楽しんでほしいとコメントした。公演は12月21日まで同所で上演中となっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000789.000041063.html