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潮田登久子写真展「マイハズバンド」40年の時を超えた家族の日常

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写真・フォトコン
報道発表
「マイハズバンドより」 ©Tokuko Ushioda, courtesy of PGI(プレスリリースより)

40年ぶりに発表された家族の日常を切り取った作品

フジフイルム スクエア 写真歴史博物館では、2026年4月1日(水)から6月30日(火)まで、写真家・潮田登久子の企画写真展「マイハズバンド」を開催する。1970年代から活動を続け、同館の「フジフイルム・フォトコレクション」の収蔵作家でもある潮田が、70年代後半から80年代にかけて撮影した約30点(予定)のゼラチン・シルバー・プリントを展示する予定である。

引っ越しの整理で発掘された貴重な作品群

40年もの間、撮った本人さえ忘れていた夫と幼い娘の日常を写したネガやプリント。これらの作品は、引っ越しの整理中に偶然発掘され、長い熟成の時を経て2022年に写真集『マイハズバンド』(torch press刊)として刊行された。この写真集は大きな反響を呼び、写真家・潮田登久子の名を国外にも広く知らしめ、彼女の再評価の契機となっている。

古い洋館での家族生活を淡々とカメラに収めて

潮田登久子は1978年に写真家の島尾伸三と結婚し、同年長女・まほが生まれた。1979年初頭から、憲政の神様と呼ばれた尾崎行雄の旧宅を移築した豪徳寺の洋館で一家の生活が始まった。1888年に建てられたといわれる古い洋館の2階中程にあった15畳程度の一室が家族の住居であり、風呂がなく1階の台所は共有という環境のなかで、潮田は日々の生活に追われながらもカメラの向こうにある日常を淡々とフィルムに収めていった。

非現実的な空気感と既視感を兼ね備えた作品

夫や娘はもちろん、生活をともにしていた食器やカーテンなど身の回りの事物、家族が見たであろう風景が被写体とされた本シリーズは、おとぎ話のようなどこか非現実的な空気感をまとっているにもかかわらず、見る者に一度はここを訪れたことがあるような不思議な既視感を想起させる。発表する意図なく撮られ、長い間、記憶の奥にしまわれていた作品たちは、記録メディアでありながら撮影者の無意識な感情を率直に反映する、写真が内包する本質を幸運な出会いとともに提示してくれる。

ギャラリートークも開催

会場はフジフイルム スクエア 写真歴史博物館(東京都港区赤坂9-7-3、東京ミッドタウン ミッドタウン・ウェスト1F)で、入館は無料である。開館時間は10:00~19:00(最終日は16:00まで)で、入館は終了10分前までとなっている。併催イベントとしてギャラリートークが2026年4月4日(土)、5月9日(土)の各日13:00から30~40分間実施される。講師は潮田登久子氏で、4月4日のゲストは写真家・金村修氏、5月9日のゲストは写真家・島尾伸三氏が務める予定である。参加は無料で予約不要である。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000331.000013110.html