SBIアートオークション3月開催、藤田嗣治など20・21世紀の巨匠作品出品


Modern Legacy展とBloom Nowの2つのセールを同時開催
SBIアートオークション株式会社は、2026年3月14日(土)に「第77回SBIアートオークション|Modern Legacy: An Important Japanese Collection of 20th&21st Century Masters」、3月15日(日)に「第78回SBIアートオークション|Bloom Now」を東京国際フォーラムで開催する。2つのセールでは、20世紀から21世紀にかけて制作された名作が一堂に集められる。
藤田嗣治の黄金期の傑作が中心となるModern Legacyセール
「第77回SBIアートオークション|Modern Legacy」は、国内の重要なシングルオーナーコレクションに焦点を当てた特別なセールである。本セールの中核は、藤田嗣治の《エレーヌ・フランクの肖像》(1924年)で、パリにおいて国際的な評価を確立した時期の重要作だ。「乳白色の下地」と呼ばれる独自の技法により、繊細さと強い存在感を併せ持つ人物像が描かれている。
20世紀初頭のヨーロッパ美術を代表する作家として、エドワルド・ムンクとエゴン・シーレの作品も出品される。ムンクの《Madonna(Schiefler 33; Woll 39)》は油彩と版画の双方で展開され、生と死、官能と神秘が交錯する象徴的主題を描いている。シーレは虚飾を削ぎ落した線描により、人間の内面をも映し出すような大胆なポーズの女性像を表現している。
彫刻作品からポップ・アートまで、多様な表現が結集
本セールには、大型から小型まで希少な彫刻作品も複数出品される。アニッシュ・カプーアの《Untitled》は、色彩が施されたステンレススチール表面に周囲の空間を取り込み、鑑賞者の知覚を揺さぶる。ジャウメ・プレンサの《Tokyo's soul》は、胎児のような姿勢で座る人物像を通じて沈黙と内省といった主題を提示する。
アメリカ美術からは、ポップ・アートを代表するジェームズ・ローゼンクイストの1969年作品が登場。消費社会にあふれるイメージを拡大・断片化し、コラージュのように再構成する手法により、視覚情報の魅力と不安を同時に浮かび上がらせている。
春の新たな視点をもたらすBloom Nowセール
「第78回SBIアートオークション|Bloom Now」では、歴史的文脈を背負う作品と現在進行形の表現が交差することで、新たな視点を提示する。注目作品の一つは武田鉄平の《絵画のための絵画040》で、2022年の当社オークションで記録的な落札結果を収めたシリーズに属する希少な作品だ。
ポップ・アートを牽引したロイ・リキテンシュタインやトム・ウェッセルマンの作品も登場する。リキテンシュタインの《The Couple(Corlett 175)》は赤・黄・青・黒などのシンプルな色調で構成された木版画で、ニューヨーク近代美術館にも収蔵されている。ウェッセルマンの習作は、1960年代頃から展開されたBedroomPaintingシリーズの一部で、女性の身体と日常的なモチーフを大胆な構図と色彩で描いている。
李禹煥の代表的な「線より」シリーズから《From the Line》も出品され、スペイン出身のハビア・カジェハによる高さ約2メートルに及ぶ大型キャンヴァス作品《No Words Today》も国内では稀である。
藤田嗣治についてのトークイベントと関連企画
「Modern Legacy」セールにあわせ、トークイベント「知っておきたいフジタの話 足あと・筆あと・そして人々」が2026年3月14日(土)11時00分から12時00分に開催される。東京ステーションギャラリー学芸員の若山満大氏をお招きし、セールのメインロットである《エレーヌ・フランクの肖像》を起点として、藤田嗣治の足跡・画業・交友関係について語られる。参加は無料で事前申し込み制である。
下見会とオークション開催期間中には、複数会場でのスタンプラリーも実施され、すべてのスタンプを集めた方にはオリジナルステッカーがプレゼントされる。東京国際フォーラム地上広場ではポップアップも開催予定である。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000049523.html