日本美術の拡張体験「THE DYNAMICS OF DETAIL」桜の精緻さを映像で再現


跡見玉枝《桜花図巻》を映像インスタレーションで再解釈
東京国立近代美術館が所蔵する跡見玉枝《桜花図巻》を、映像インスタレーションで堪能できるプロジェクトが開催される。「Augmented Experience of JAPANESE ART(日本美術の拡張体験)」の一環として、日本橋三越本店 本館1階 中央ホールで展示される。
跡見玉枝は明治から昭和にかけて活躍した日本画家で、特に桜の絵を得意とした。香淳皇后の命を受けて桜を描いた作品を度々献上するなど、皇室に愛された画家としても知られている。
蕾や花びらの繊細な色の揺らぎを映像で表現
今回の映像化では、桜の蕾や花びらを描く精緻な筆致と、一輪ごとに異なる繊細な色の揺らぎに焦点を当てている。跡見玉枝による数々の桜の作品のなかから《桜花図巻》をモチーフに選び、独自の解釈を通して音と映像の空間として再構成したのが「THE DYNAMICS OF DETAIL」である。
アール・デコなど極めて上質な意匠の空間で知られる、歴史ある日本橋三越本店で、大画面に展開される映像に没入し、全身で春の気配を感じるインスタレーション体験が実現する。
《桜花図巻》は40種を超える桜を描き分けた重要作品
《桜花図巻》は全25面で構成され、一つの画面にいくつかの桜の枝が描かれており、それぞれの傍らに金泥で名称が書きこまれている。40種を超える桜が描き分けられており、跡見玉枝が桜に博物学的な関心を寄せていたことがうかがえる。1934年に制作された作品で、現在は東京国立近代美術館に所蔵されている。
2月25日から3月2日まで日本橋三越本店で展開
「THE DYNAMICS OF DETAIL」は2026年2月25日(水)から3月2日(月)まで、日本橋三越本店 本館1階 中央ホールで開催される。開場時間は10時から19時30分で、入場料は無料である。映像制作はAbstract Engineが手掛けた。主催は東京国立近代美術館、株式会社アブストラクトエンジン、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁となっている。
東京国立近代美術館の「美術館の春まつり」と連携
本インスタレーション体験後は、東京国立近代美術館にて実物の《桜花図巻》を鑑賞することができる。同館では「美術館の春まつり」が2026年3月13日(金)から4月12日(日)まで開催され、重要文化財・川合玉堂《行く春》が年に一度この春の時期にだけ公開される。お花見を楽しみながらひと休みできるお休み処の設置やドリンク・フードのテイクアウト販売も予定されている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000015546.html